さて、今日の一冊は、

田村繁和・小長谷敦子著、「お金を残す強い会社の101の教え」清文社¥1600-です。

キャッシュフロー経営を、バナナの叩き売りを引き合いにして、分かりやすく説明し
ています。
「売れば売るほどお金がなくなっていく」という章では、
売掛金の入金サイトと買掛金の支払いサイトをグラフ化し、お金の流れを解説してい
ます。
その上で、仮に売上が10倍になったとすると、今の資金繰りでは回らないことを指摘
します。
そこで、その回答として、
①仕入先に長い手形で支払う等の支払い条件の変更を交渉する。
②新しい分野へ売り込む(通販等は前払いや代引きが多い)
③新商品で新しい業界へ参入(保安管理など小口でも月契約のものなど)
を提案しています。
さらに部門別損益をさらに細分化した、経営の最小単位での採算を見ていく、
「アメーバ経営」を推奨し、これによって、社員があたかも社長のように、自ら考え
行動する羅針盤となっていくことを、詳しく図を用いて説明してくれます。
これは京セラで開発され、使われている管理会計の手法として有名です。

以前ご紹介した、オープンブック・マネジメントに通じるところがあります。
最近、このブログをご見ている同僚に、
「是非コメントを」とお願いすると、
「話題が高尚すぎて、なかなか適当なコメントが思いつかない。」
と言われます。
この「教えて会計」のブログも新たな展開を考える必要に
せまられているとも考えているところです。
それでは、今日はこれまでにさせて頂きます。

 

 

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投稿者 himico-blog