『アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役』稲盛 和夫(著)

出版社: 日本経済新聞社 (2006/09) ASIN: 4532312957

目次

第1章 ひとりひとりの社員が主役(アメーバ経営の誕生市場に直結した部門別採算制度の確立 ほか)
第2章 経営には哲学が欠かせない(事業として成り立つ単位にまで細分化 アメーバ間の値決め ほか)
第3章 アメーバの組織づくり(小集団に分け、機能を明確に市場に対応した柔軟な組織 ほか)
第4章 現場が主役の採算管理
(全従業員の採算意識を高めるために「時間当り採算表」から創意工夫が生まれる ほか)
第5章 燃える集団をつくる(自らの意志で採算をつくるアメーバ経営を支える経営哲学 ほか)

◆アメーバ経営が目指す三つの目的

第一の目的 市場に直結した部門別採算制度の確立
第二の目的 経営者意識を持つ人材の育成
第三の目的 全員参加経営の実現

◆必要なのは過去の数字ではなく「現在の数字」

『「青山さん、こんな過去の数字では役に立ちません。製品を販売して何ヶ月も経ってから
その原価がわかっても、何にもなりません。私は、今月これだけの利益を出そうと、
毎日手を打っているのです。数ヶ月前の原価がこうだったと言われても、いまさらどうしようも
ありません。ましてや電子部品は競争の激しい市場なので、今日もらった注文の値段は刻々と
下がっていきますし、品種も変われば値段も変わっていきます。そういうなかでは、過去の原価を
聞いたところで意味がありません」』

◆判断基準は「人間として何が正しいか」

◆売上げを最大に、経費を最小にする

◆アメーバ間の値決め(p-70

◆実力のある人をリーダーに

『組織を運営していくうえで重要なことは、本当に実力のある人が、その組織の長につくことである。
温情主義により、実力のない人物を、年長だという理由だけでリーダーにしたのでは、会社経営は
すぐに行き詰まり、全従業員がその不幸を背負うことになる。たとえ十分な経験がなくとも、
すばらしい人間性と能力を有し、仕事に対して熱意を持ち、人間として尊敬され、信頼される人物を
適材適所に配置してこそ、会社は厳しい競争に打ち勝ち、成長することができる。・・・』

◆現場が活用できる管理会計手法

◆標準原価方式とアメーバ経営の違い

★全ての経営に携わる方、そして、会計・経理に関係する方、必見です。
わたしは、一度読んだだけでは、理解できないので、何度も再読するつもりです。

ヨダレがでるほど、凄いノウハウが詰まった1冊だということは、よく分かりました。
配賦基準をどう納得してもらうか、
社内売をどうするのか、
コストセンター・プロフィットセンターをどう扱うか?

大企業の決められた管理会計とは違うかもしれませんが、
中小企業で、部門別管理会計を採用する際に、
かならず、ぶつかる壁のヒントが盛りだくさんです。

これを、読んだら、どの会社さんでも、管理会計が始められそうです。

本日は、この辺で。

 

編集後記

 

 

分かりやすく文書を書けるようになりたいです。

稲盛さんの本を、読んで、そう思いました。

単に論理的に書くだけでなく、

全ての内容を、もらさずカバーしているだけでなく。

やっぱり、何か、サムシング・グレートがあります。

 

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投稿者 himico-blog