今回の1冊です。
山田眞次郎著「インクス流!驚異のプロセス・テクノロジーのすべて」
1600-ダイヤモンド社です。
実は去年よんだ本だったのですが、素晴らしい本で
どうしても取り上げたいと思い、ご紹介します。
筆者は、産業革命以来、現在は「知的産業革命」がおころうとしている、
と言っています。
蒸気機関にかわる、ITというエンジンを既存の産業に組み込むと、
とてつもない生産革命が起こると、
それは45日かかっていた金型製作工程を、
わずか45時間に短縮するという
30倍の生産性の向上が実現する。
インクスは、
量産産業を支える金型製作工程のIT化による短縮に取り組み成功した。
このITを駆使した新しい工程技術「プロセス・テクノロジー」は、
あらゆる製造業に適用できることも実証され始めた。
具体的には、
職人芸的なノウハウの全てを
まずマニュアル化し、それをシステム化する。
ここでは3次元CADに落とし込む。
そうすることで、設計作業をから紙の図面が消える。
そして、データから一貫して光造形システムで
自動的に作り上げる。
☆インクス流工程分析の手法☆
①現状を調査する
②工程間の因果関係を明確にする
③滞留している工程を削除する
④工程を細分化し、細分化した工程を並列に並び替える
⑤細分化された各工程について、人間の判断を必要とする
工程と、判断を必要としない工程=作業の分類する
⑥判断工程における判断数を削減する
⑦全工程を再構築する
詳細は、本を手に取って確認してください。
ここには、日本の未来の姿があると思います。
最後にこの本で、心に残った言葉を、
私自身が忘れない為に、書留めます。
目標は意志である。
いかに一気に加速して結果を出すか、その加速時間の速さが価値を生むのだ。
重要なのは、立ち上がり加速度である、
今後、この加速度はさらに加速していくだろう。
Time is Money ではない《時が過ぎれば金になるのではない》
Speed is Money であり、
Acceleration is Money となり、(加速度)
Snowball is Money となっていく。
(Snowballには、雪だるま式に加速するという意味がある)
ほんじつはこの辺で。