ITエンジニアのための【会計知識】がわかる本』落合和雄

書評

『ITエンジニアのための【会計知識】がわかる本』落合和雄(著)
出版社:翔泳社(2007/09)ISBN978-4-7981-1288-6

目次

第1章 会計の基本
1 会計の目的と種類
2 財務諸表
3 会計の基本的な約束事

第2章 会計帳簿の作成
1 会計帳簿の基本的な仕組み
2 会計処理と業務処理の接点
3 連結会計

第3章 経営と会計
1 マネジメントサイクル
2 予算の編成と管理

第4章 財務分析
1 財務分析の基本
2 財務分析の種類

第5章 ERPと会計システム
1 会計システムの構成
2 ERPパッケージを利用した会計システム改革

第6章 各種業務と会計
1 販売業務と会計
2 購買業務と会計
3 生産業務と会計
4 経費の支払業務と会計

◆はじめに

ERPパッケージの普及とともに、ITエンジニアの方が会計に触れることが多くなっています。
ほとんどのERPパッケージは、その基幹部分に会計モジュールを持っており、多くの
業務処理が会計モジュールと関連を持っているからです。また、最近は業務知識にも詳しい
ITエンジニアが多く求められるようになってきており、その第一歩として会計に詳しい
エンジニアの需要も高まっています。

◆会計処理は業務処理の結果である

財務諸表は、「企業が行った各種の活動の結果を金額で表現したもの」と表現することができます。
つまり、会計処理はそれ自体が目的なのではなく、他の業務処理の結果だといえます。
販売業務で売上が立てば、会計処理でも売上を計上することになりますし、購買部門で仕入が
発生すれば、会計処理でも仕入が計上されることになります。
…業務処理と会計処理は密接な関係があるため、情報のやり取りを行う方法が問題になります。

◆会計伝票は必要か

会計がすべて手作業で行われていた時代には、会計処理を行うために会計伝票は必須でした。
すべての処理について必ず会計伝票を起票して仕訳を行い、それをもとに総勘定元帳に転記
するという処理が必要でした。
しかし、会計処理がコンピュータで行われるようになると、これら一連の処理はコンピュータ
内部で自動的に行われるので、会計伝票はコンピュータ内部でもてばよく、紙の形で存在する
理由は必ずしもありません。
ただし、紙の会計伝票にはもう一つの重要な役割があることを忘れてはいけません。それは
承認の証拠としての機能です。(中略)
会計処理の中で承認をもらうのではなく、業務処理自体の承認をきちんともらっておけば、
会計伝票はその処理を跡付けるものですので、会計処理において承認をもらう必要はあり
ません。例えば、売上処理などは販売管理システムで適切な承認行為があるはずですので、
承認された売上データはそのまま会計システムに取り込めばよいことになります。
理想的な会計システムは、各業務で承認行為が行われ、その結果が自動的に流れてくるシス
テムです。

◆ERPパッケージを利用した会計システム改革

ERPパッケージを利用すると、会計システムへのデータ入力の手間が削減できるだけでなく、
経営管理の面でも大きなメリットがあります。

①財務会計改革のポイント
・月次決算の早期化
・内部統制の強化

②管理会計改革のポイント
・多次元からの業務分析
・予算管理機能の強化
・バランススコアカードの導入

③連結決算改革のポイント
・連結決算の早期化
・制度連結と事業部連結

★会計の基本的なしくみ、財務諸表の意味などわかりやすくまとまっており、
基本的な会計知識から身につけることができます。
それにより会計と会計パッケージの関係や、経営に関する理解が深まり、
よりユーザーのためになる提案ができるようになると思います。
会社における業務フローが実務レベルで詳しく書かれており、
「ITエンジニアのための…」とありますが、それ以外の方でも、業務知識・
会計知識を得るのに役立つ一冊です。

本日は、この辺で。

 

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編集後記

花粉の季節となっているようです。

個人的には、あまり影響が、幸いありません。

もしかすると、事務所内で、空気清浄機が3台稼働中なので、

そのお陰もあるのかも。