事業継承で失敗しない社長のつぐつぐ詐欺には、静かなクーデター

マネジメント・事業継承

親がいつまでたっても社長を交代してくれない。もはや「つぐつぐ詐欺」で訴えたい。

事業承継を真剣に考えているが、現社長が決算書を見せてくれない。

どんなに営業を頑張っても、いつも経理からお金が足りないといわれ、会社の資金繰りが心配。

 

この記事では、主に家族経営の二代目、後継者のこんな悩みにお答えします。

 

ご紹介いただきました!

 

 

 

この記事を書いている僕は、

ニタこと中山博之です。

15年前に父親からITの会社を引き継ぎ、実質的に債務超過だった会社を再建しました。

と、書くと1行ですが、

実際には、継ぐ継がないですったもんだがありましたし、

会議の場で、つかみ合い一歩手前までいったこともありました。

実際に体験したからこそ語れる、本当の事業継承をお伝えしたいと思います。

 

※音声だけの動画なので、通勤や運転の際に、聞き流せます。

 

事業継承で失敗しない社長のつぐつぐ詐欺には、静かなクーデター

僕は、実のところ、事業継承を目指して父親が創業したITの会社に入社したわけではありませんでした。

変な話、腰掛けのつもりだったんです。

というのも、新卒で入った、住宅の営業があまりに大変でたった2年で辞めてしまったのです。

それで、まあ親父の会社も一度は見ておこうかなくらいの軽い気持ちで、

2〜3年したら大企業に転職したようぐらいに将来設計を考えていました。

 

ただ実際に入ってみたら、住宅の営業よりさらに大変で、やりがいもあるのですが、どっぷりはまっちゃったんですね。

クレームがたくさんあったり、財務状況が厳しかったり、どうにもならない泥沼です。

いつも逃げ出したいと考えながらも、だんだんお客さんとか、社員との関係性も深まっていくと、

今さら逃げるに逃げられないというあきらめの気持ちから、いつからは「覚悟」に変わりました。

 

そうなって、最初の関門が、「つぐつぐ詐欺」です。

創業者である父が口癖のように、

「65歳になったら社長を引退する」とか、

「博之が35歳になったら、会社を任せる」というのです。

ところが、いざそのタイミングになると全然継いでくれない

前言を翻して、先延ばしするのです。まるで逃げ水です。そういうことが2回あって、本当に「つぐつぐ詐欺」です。

もうこれは、ダメだなと思いました。完全に辞めようと思ってたときに、

朝の幹部会議で、別件で、僕の気持ちを逆なでするようなことを、社長から言われて、

一触即発のムードとなりました。胸倉をつかむ寸前で、他の社員に止められて、気持ちが収まらない僕は、

会社の荷物をまとめて家に持ち帰り、住んでいたアパートが社宅だったので、解除予告を入れました。

結果的には、翌日の一日だけ有給をとって戻ったのですが、このままでは「つぐつぐ詐欺」が解決しないと確信しました。

そこで、僕が使った手がパーソナルコンボイと、息子から父への手紙という二つの手法です。

 

事業継承のトラブル「親子の葛藤」には、子から親への熱い想いの手紙が効く

こういった「親子の葛藤」というのは、人生のいろいろな局面で悪影響を及ぼします。

しかし、事業継承において、創業社長から子供への事業継承の場面においては、「親子の葛藤」は深刻な対立をもたらします。

というのも、とりわけ子供側で、

親に対する過去の子供時代の負の感情と、現在の仕事上のトラブルでの怒りがごちゃまぜになるからです。

子供時代にいつも自分の話を聞いてもらえなかった、勉強以外のことでは評価してもらえなかった。

そして、社業に貢献している大人になった自分を、今でも強圧的に、私の人生を支配しようとしている。

こんな感じです。

こうした「親子の葛藤」を、こうしたら解決できます。というハウトゥーは存在しません。

ですが、問題がこじれる一つの理由は、やはり自分の内側にあって、

それが、さきほども言った、父親と息子というプライベートな部分家族間の話と、

いわゆるビジネス社長と後継者というところをしっかり区分けしていく。

その上で、感情論を切り離し、ある程度互いにビジネスライクにやるというのが一つの解決策、方法かなと思います。

今思えば、創業者の父親は、そうした視点を常に持っていたように思います。

そして、僕がトライした「つぐつぐ詐欺」の解決策が、息子から父への手紙です。

残念ながら、現物は、残っていないのですが、趣旨は以下の通りです。

「まずは、これまでの父親の社業への貢献あるいは、起業の苦労について労いの言葉です。

さらに、継がせてほしい、僕は準備万端、やる気に満ち溢れており、社員の仲間とともに会社を再建させたいという熱い思いです。

最後に、早期に僕に継がせる意思がなければ、会社を辞めさせてほしい。

いつまでも僕の人生を会社に縛るのはやめて、他の兄弟と同様に、自由の身にしてほしい。」こう訴えました。

 

僕は、こうした手紙を自分で思い付いたわけではなくて、たまたまIBMの二代目の社長ワトソンさんの本を読んで、

その中に、父親に手紙を書きましたという話があったので、これをパクったのです。

結果的には、この手紙が効いたかどうか定かじゃありませんが、半年後無事、社長交代することとなりました。

なったんです、もしかしたらその手紙が効いていたかもしれないんで、こういうこともひとつケースとしてありました。

 

別に手紙でなくても、メールとかラインでもいいと思います。

ただ趣旨としては、僕の手紙の本質は理解してほしいです。

息子あるいは娘、後継者の立場としは、現状の会社に問題があって、その原因は現社長だみたいな、不満とか怒りだとかそういう感情が渦巻いていると思います。

ただ、それを客観的、論理的に論証しても、なんの意味もなく、なんの変化をありません。むしろ関係性を悪化させるだけでしょう。

ですから、ひとつは、先輩、先人に対する感謝、労いの気持ちを、嘘でもいいから実際に表現していくことが大切です。

僕は、それを面と向かって言うのが恥ずかったので、休みの日に着くように手紙を出しました。

でもいいですし、思うんですけど、僕は郵送したんですよね、休みの日に着くように、こういう手紙というのも一つの切り口としてはあります。

 

事業継承で後継者と古参社員の対立には、パーソナルコンボイ

もうひとつは、「パーソナルコンボイ」という作戦です。

これは、個人的なつながりのある仕事上の仲間を社内に作る、という意味です。

これは、経営コンサルタントである、神田昌典氏のセミナーで学びました。

僕は、主に自分が営業マネージャーをやっていたチームのメンバーを中心に、

週に一回、仕事が終わったあと、「営業技術の勉強会」を主宰したのです。

そこでの、教材は、前述の神田昌典氏のものや、10万円以上したランチェスター経営の竹田陽一氏のものを、自腹で購入しました。

自己啓発書のベストセラーの「人を動かす」のCD版も使いました。

こうしたことを2か月くらい続けたところ、メンバーの一人が目覚ましい営業成果を出すようになったのです。

その辺から、他の幹部が僕を見る目も変わってきたように思います。

継ぐことが決まった後継者の立場で最初から入社すると、同世代の社員とは打ち解けにくく、

年上の幹部社員からは「面従腹背」というか、微妙は距離感の関わり合いとなります。

営業の場合、自分ひとりの成績をあげて、周囲を黙らせることはできても、それだけではますます孤立していきます。

そんなときには、「パーソナルコンボイ」を作るのがお勧めです。

 

まとめ

事業継承で失敗しないために、後継者が社長の「つぐつぐ詐欺」に対応するには、「静かなるクーデター」を起こす。

方法は2つ。

・子から親への熱い想いの手紙

・パーソナルコンボイ

親子の葛藤をビジネスライクに解決するというのが一つの方法。

感謝の労いを伝えることが大事。そのうえで、今もう自分が継ぎたいという決意・気持ちをストレートに伝える。

質問などあれば、ツィッターまでメッセージください。

 

僕自身は、

事業継承を経験したうえで、「子供には継がせないは」です。

ですから、将来的には、ひとつの選択肢として、M&Aを考えています。

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