フレッド・ラスキン『「あの人のせいで・・・」をやめると人生はすべてうまくいく!』ダイヤモンド社です。4478910170

目次
第1章 「あの人のせいで…」はもうやめよう
第2章 許せば幸せに、そして健康になれる
第3章 心をリセットする二つの方法
第4章もし、二つの方法でもリセットできなかったら
第5章 あとは未来を見つめるのみ
第6章 自分を許してみよう
第7章 あなたの人生は自分でコントロールできる

◆許すことは誰でもできるテクニック
◎許しは、恨み形成に至るステップのそれぞれを踏まないことによって発生する、心の状態です。
要するに、問題を個人的なものとして捉えすぎないようにし、自分の気分の責任は自分にあるのだと
いうことを自覚し、「恨み物語」を「許し物語」に変えることによって許しは発生するのです。
その新しい物語の中では、あなたは犠牲者ではなくヒーローになっています。

◎許しのプロセスを開始するための、三つの前提条件

①自分がどう感じているのかを正確に把握する。

②不当な行為の内容を正確に把握する。

③自分の体験を、少なくとも一人、または二人の信頼できる人に聞いてもらう。

◆許しとは、過去の痛みを少なくすること

◎許しを拒む最大の障害物は、許しとは何かを知らないことです。

◎許すことは、過去を変えることではありません。それは現在を変えることです。
許しとは、過去の痛みや苦悩を少なくすることを、選択することです。
許しとは、問題の解決に積極的に関わることです。許しとは「心が傷つくことは
人生の自然な一部である」ということを理解することです。許しとは、自分のため
のものであり、他の誰のためのものでもありません。あなたは、あなたを傷つけた
人を許して、その人との関係を修復することもできれば、その人を許しはしても、
二度とその人とは言葉を交わさないことも選択できます。

◆あなたは犠牲者ではない

◎許すことで得られる三つの恩恵
1)自分は過去の犠牲者ではない、ということを主張できるようになること

2)許すことを通じて周囲の多くの人たちを支援できること

3)周囲の大切な人たちに、より多くの愛と思いやりを与えられるようになること
(私たちの恨みによって被害を被るのは、過去に私たちを傷つけた人たちではなく、
現在私たちを愛している人たちである、というケースがとても多いのです。)

◆許すことは忘れることとは違う

◆心をリセットする方法①心のチャンネルを切り替える
◎感謝のチャンネル

◎美のチャンネル

◆心をリセットする方法②ポジティブな感情に焦点を移す

◆自分のルールを他人に押しつけないようにするための六つのステップ

◆あなたは嫌な過去から自由になった
◎「恨み物語」を「ヒーロー物語」に変えよう

◆あなたの「ポジティブな意図」を発見する方法

◆最悪の状況でも「ポジティブな意図」は発見できる

◆自分を許す三つのステップ

◆あなたの人生は自分でコントロールできる

★英語のタイトルは「Forgive for good」なので、ちょっと日本語のタイトルとは
ニュアンスが違うような気がします。
著者は論文を書く際に、「許し」についてそれまでほとんど研究がないことに気づき、
自分で手がけたことにより、米国における「許し方」研究の第一人者だそうです。
セミナーも開催しているそうなので、行ってみたい気もします。

私は、人を恨むというところまで気持ちは強くありませんが、
物ごとがうまくいかないとき、すぐ他人のせいにする傾向があります。
その傾向を改めたいと思い本書を手にしました。
もっと大きなテーマを扱っているのですが、それでも十分学びを得ることができました。
気軽に読むには、お手ごろな1冊です。

本日は、この辺で。

 

投稿者 himico-blog