山崎 明敏(著)『介護ビジネス巨大市場で勝ち続ける条件』
出版社: すばる舎 (2006/08) ASIN: 4883995518

目次
 第1章 介護保険改正で八割の事業者が赤字になる!
 第2章 会社を伸ばす経営者の資質
 第3章 人材確保が勝負の分かれ目
 第4章 社員が自発的に動く組織を作れ~介護事業所のマネジメント~
 第5章 営業体制を強化せよ~顧客獲得のノウハウ~
 第6章 数字に強い経営者になれ~経営における財務マネジメント~

◆明るさと元気さを最大の商品にしなさい 介護業界の永遠のニーズ

 『お客さまは、技術や知識ではなく、気持ちの問題である明るさと元気を求める』

◆自分が満足できたとき、つらい仕事も徹底できる 会社は自己犠牲の場ではなく自己実現のツール

◆安心した瞬間が赤字転落の始まり 赤字事務所は生まれるべくして生まれる

 ◎「毎日がサバイバルゲーム」という危機感

 ◎”4つのP”がない!─マーケティングの不在

   一 プロダクト   ・・・   製品:その会社が提供するサービス
   二 プライス    ・・・   価格:商品やサービスの値段・価格帯・値ごろ感
   三 プロモーション ・・・   販売促進:広告・PRなどの普及・啓もう活動
   四 プレイス    ・・・   場所:商品やサービスの提供場所や販路

  『介護業界ではこの四つのPがほとんど行なわれることがなく、私はこの状況を、介護業界に
   おける”マーケティングの不在”と呼んでいます。』

◆面接は仕事のシビアさを伝える絶好のチャンス 本当に欲しいスタッフを採用するために

◆スキルより先にマインドを最高レベルにする

◆事業所をサロン化し雑談を歓迎する 事務所運営はパート主体型が基本(P-126

 ◎所長はちょっと頼りないくらいでちょうどイイ

◆パート主体型組織でのコミュニケーション 人間的なふれあいが、相互理解の糸口になる

◆新規のお客さま獲得件数は訪問件数に比例する 介護業界は「行った者勝ち」

◆財務を見れば経営状態が丸見えになる 財務管理はお小遣い帳と同じつもりで

◆売上げ不振のときは、まず支出をチェックする 失敗しない経費の指標

 ①人件費:適正な労働量のバロメーター

★著者はMBA取得後、マッキンゼーを経て、グッドウィルグーループに入ります。

 そこで、事業所の統廃合を切り抜け、業績のV字回復をはたします。
 現在は、介護全般に関わる事業創造会社を立ち上げています

 折口会長の本も好きです。
 あまり、具体的な業務の話はでてきませんので、この本はかなり参考になりました。

 
 要するに、介護業界に特化した経営コンサルタントの本です。
 メインは、中小介護業界の社長さん向けです。
 ただ、経営書を読まない人向けに、マネジメント・営業・財務と漏れなくカバーし、
 そして、分かりやすく書いていますので、他業種でも参考になります。

 とにかく、今後かつて人材派遣業のように、業界全体が急成長するとのことなので、
 専門の経営コンサルタントにニーズがあるように、

 介護業界専門の会計ソフトとか、給与ソフトとか、ニーズがあるかもしれません。

本日は、この辺で。

投稿者 himico-blog