初めての千葉銀行〈ちばぎん〉ビジネスローンの使い方
それでは、地方銀行もうひとつのトップ行の千葉銀行のビジネスローンを個別に見ていきたいと思います。
千葉銀行ビジネスローンのメリット・デメリットについて、一緒に見ていきたいと思います。
千葉銀行のホームページでは、「ビジネスローン」は、融資期間5年以内、金利年2.80%~(変動金利)と金利がかなり安いです。
無担保で最高3,000万円まで融資、しかも、千葉県内にある「商工会議所」・「商工会」・「法人会」の会員企業には0.5%の金利割引、
これはかなりお得ですね!
千葉銀行「ビジネスローン」の基本スペック
千葉銀行ビジネスローンの特徴は、以下の通りです。
商品名 「ビジネスローン」
特徴:金利 変動金利:年2.80%~(変動金利)、 借入可能金額最高3,000万円以内、申込来店必要、
審査期間は申込受付日から3営業日程度、担保不要
「ビジネスローンの商品概要は、以下の通りです。
商品概要
・ご利用いただける方決算書3期分の提出ができ(直近の決算が12か月決算)、
当行の営業地域に営業所を有する事業法人※のお客さま(ただし、融資期間1年超の場合は、債務超過でないお客さま)
株式会社・合同会社・合名会社・合資会社(医療法人・学校法人・組合等のお客さまはご利用いただけません)
ただし、納期の到来した税金を完納されており、当行・他金融機関のご融資を延滞されていない方を対象とさせていただきます。
・お使いみち : 事業上必要な運転資金及び軽微な設備資金
ただし、不動産(商品不動産を含みます)購入資金、既存の借入金償還(借換)資金、
投融資資金等の非事業性資金等は対象外とさせていただきます。
・ご融資金額 : 100万円以上3,000万円以内(10万円単位)
ただし、直近決算書での平均月商(不動産業の場合、1か月あたりの販管費)の3倍以内とさせていただきます。
・ご融資期間: 5年以内(期日におけるご継続の取扱いはできません)
審査結果に応じ、所定の融資期間とさせていただくことがございます。
・ご融資利率: 年2.80%~(変動金利)
審査結果に応じ、所定の利率を適用させていただきます。
ご返済方法 期日一括返済(利息は全額前払いとなります)
元金均等返済(利息は約定返済日毎に前払いとなります)
ご融資期間が6か月を超える場合は元金均等返済とさせていただきます。・担保: 不要
すでに担保をご提供いただいている場合は、本ローンの担保とさせていただくことがございます。
・保証人: 原則、代表者
・お取扱店: お近くのちばぎんまたは、「ちばぎんビジネスセンター」へご確認ください。
ただし、東京営業部・新宿支店・大阪支店では、お取扱いしておりません。
電話:0120-111-523
午前9時から午後5時(月~金ただし銀行の休業日を除きます)
2016年1月14日現在
以上、千葉銀行ホームページより
●「千葉銀行ビジネスローン」の借り入れ可能エリアについて
千葉銀行の支店営業エリアに事業所がある法人。ただし、東京営業部・新宿支店・大阪支店では、取扱いしていない。
●千葉銀行「ビジネスローン」の保証会社 について
ホームページの情報では、特に、情報提供に対する同意などの記載がなく、不明です。
千葉銀行「ビジネスローン」のメリット
1、ビジネスローンとしては、変動金利:年2.80%~(変動金利)と、スタート(下限)の金利が低い。
その上、千葉県内にある「商工会議所」・「商工会」・「法人会」の会員企業には0.5%の金利割引があるので、
融資金額次第では、その「金利優遇」をうけるためだけに、上記組織に所属するのもありですね!
上限金利については、記述がありません。
2、スピード回答、審査期間は申込受付日から3営業日程度。
3,000万という上限融資額で、このスピード回答、経営者には助かります。
3、ビジネスローンとしては、3,000万と融資額の上限がやや大きい。
当然、経営者ならば、誰しも融資金額は大きいに越したことはないですよね。経営の自由度が高まりますし、まあ、金利とのトレードオフはありますが、
現預金残高が多いことは、経営者の心の平安をもたらします。
もちろん、資金使途確認資料が求められているので、それ以上の額は借りれませんし、それ以内でも、融資額は審査の範囲内となるでしょう。
千葉銀行「ビジネスローン」のデメリット
1、「ビジネスローン」としては、社長の来店が2回以上と多い
インターネット融資と比較するのは、無理がありますが、千葉銀行と融資の付き合いがない場合は、
申込と契約時に来店が必須です。その上、口座開設が、初回で申込と同時にできなければ、さらに来店若しくは、事業所で面談ということも考えられます。
いつも地元の千葉の事業所にいる社長さんなら問題ないと思います。
人に会うのが面倒という人には向いていません。
2、資金使途確認資料(見積書等)の提出が必要。
ビジネスローンで比較すると手間かもしれませんが、一般の銀行法人融資では必ず要求されます。
場合によっては、融資金がそのまま提出した見積書の仕入れ先に、融資実行とともに振り込まれるケースもあります。
厳しい言い方かもしれませんが、これも用意できないならば、そもそも銀行からの借入を諦めたほうが良いと思います。
3、決算書3期分の提出が必要。設立3年未満だと対象外な点。
さらに、融資期間1年超の場合は、債務超過でないことも条件です。他にも、リスケ中(銀行の返済を止めること)でないことと、税金の未納がないこと。
まあ、これは銀行融資の基本中の基本です。
ついでにいうと、一般的な銀行融資の契約では、反社(反社会的勢力)との付き合いが、法人・代表者にないことも、誓約書の提出を求められます。
千葉銀行「ビジネスローン」の始め方
【利用者】 来店でお申込み・必要書類の提出
・お持ちいただく書類等
会社および保証人のご印鑑
専用申込み書(店頭にご用意しております)
商業登記簿謄本(発行後3か月以内)
写真付公的証明書(運転免許証、パスポート等)
直近の決算書3期分(税務署の受付印のあるもの・勘定科目明細も含みます)
許可証の写し(許認可業種の場合のみ必要です)
お使いみちの確認ができる書類例
商品仕入れ資金(契約書・注文書等)
賞与資金(支給予定明細・過年度の実績資料等)
納税資金(税金の納付書)
つなぎ資金(受注契約書・売掛先からの注文書・受取手形等)
設備資金(見積書等)
【千葉銀行】 審申込内容の確認
【千葉銀行】 審査(申込受付日から3営業日程度)
【千葉銀行】 審査結果の通知
【利用者】 来店必要書類の提出・ご契約
会社および保証人のご実印・印鑑証明書※
【千葉銀行】 融資実行(銀行振込
※千葉銀行に口座がない場合は、途中で、口座開設を行う
※千葉銀行との初めてご融資場合は、申込時と契約時に代表者の来店が必要
千葉銀行「ビジネスローン」のまとめ
「ビジネスローン」の借り入れ可能エリアは、主に千葉県内の支店営業エリア。
千葉銀行ビジネスローンのメリットは、以下の通り。
1、ビジネスローンとしては、変動金利:年2.80%~(変動金利)と、スタート(下限)の金利が低い。
2、スピード回答、審査期間は申込受付日から3営業日程度。
3、ビジネスローンとしては、3,000万と融資額の上限がやや大きい。
逆に、千葉銀行ビジネスローンのデメリットは。
1、「ビジネスローン」としては、社長の来店が2回以上と多い
2、資金使途確認資料(見積書等)の提出が必要。
3、決算書3期分の提出が必要。設立3年未満だと対象外な点。
結論、
千葉銀行ビジネスローンは、ビジネスローンというより、一般の銀行融資に近い印象を受けます。
もっとも、一般の銀行融資・保証協会付き融資だと、事業計画や資金繰り計画など、詳細な資料を要求されますので、
それに比べると、はるかに簡単・便利なんでしょうが。
とりあえず、一般の銀行融資・保証協会付き融資と、合わせ技で申し込む感じなんですかね