『プロが教える合法的借金整理テクニック―実録!事業再生人の事件ファイル営業譲渡のカラクリ編』 高橋 隆明(著)
出版社: イースト・プレス (2007/01) ISBN-13: 978-4872577631
目次
はじめに 倒産寸前でも、決して諦めてはいけません!
あなたの会社と財産、私が守ります!事件ファイル3 おみやげ屋はなぜ潰れなかったのか?
【返済を停止し、競売制度で再建した話】事件ファイル4 狙われた町工場の”企業秘密”
【営業譲渡を利用して再建した話】
高橋教授の事業再生講座
営業譲渡で借金を整理する方法
◆以前は10億円以上の借入だった
『 実際、金融機関では安易な免除はできません。
特定の債務者に対して安易に免除すると、その債務者に対する寄付と見なされて課税対象にすら
なりかねないからです。
金融機関としては不良債権を帳簿から抹消したいのです。これを直接償却といいますが、この
直接償却のためには、保証人から回収する作業を行わなければならないのです。徹底的に回収した
けれども、それ以上はできないので、やむなく直接償却を認めるというのが当局の考え方です。
そこで・・・』
◆経営状況を確認する
『 現に、厳しい環境の中で利益を確保している会社も少なくありません。ましてや借入金を整理して
支払利息の負担から開放された会社は、一度苦しい思いをしているだけに底力がある、といっても
過言ではないでしょう。
たとえば、この熱海の街の例を取ると、支払利息の負担から解放され、新しく生まれ変わる
熱伊豆開発と、重い金利負担に悩まされている他社とでは競争にならないというわけです。
まさにそういう状況になることを期待して再建に取り組んでいるわけです。』
◆営業譲渡で気をつけたいこと
◎収益から資産を控除した部分が営業権の価格
◎資産価格を超えた部分を営業権と評価する
◎営業権を分割払いにすることで資金繰りを楽にする
◆すぐに使える営業譲渡のためのスケジュール表
★中小企業向けの事業再生の事例を紹介しています。
実際には、収益性が非常に高いとか、特許権など競争力の高い技術力を持っているなど、
本書に出てくる事例は、それなりにハードルが高いです。
世の中には、いろいろな方法論・アプローチがあるのだということが分かりました。
本日は、この辺で。
編集後記
先週の、土曜日の夜、
自宅の駐車場へ入るそのとき、
『ゴリッ』っと、やってしまいました。
ちょっと、凹んでいます(車も、心も)。
人生、良いことばかりではありませんね。
ときに、
嫌なことも起こります。
でも、
あぁ、口惜しい!
2020年3月22日
著者の高橋 隆明さんは、株式会社千代田キャピタルマネージメントを経営されています。
その業務は、経営コンサルティング業務です。
具体的な内容は、不振企業の再建ですが、新会社方式と呼ばれるものを実施するようです。
まだ、債務についても、サービサーを利用するのか、債務減免を行うとあります。
ただし、
コンサルティングの対象外として、まずは、営業損益で赤字の会社は、存続意義がないとしています。
さらに、経営者が意思決定できない場合、社内の派閥抗争がある場合も、コンサル対象外としてます。
僕は、自分の企業再生、リストラの電子書籍としてます。