『なぜ安くしても売れないのか―一人二極化消費の真実』 マイケル・J・シルバースタイン ジョン・ブッ
トマン (著)
出版社: ダイヤモンド社 (2007/1/13) ISBN-13: 978-4478502709
目次
◆第1章 二極化する市場
◆第2章 ミドルクラス消費者の実像
◆第3章 欲しいモノを少しでも安く
◆第4章 宝物を探す楽しみ
◆第5章 価値計算ロジックが決め手
◆第6章 両極を制覇する
◆第7章 そして実行に移すとき
◆平均的なアッパー・ミドルクラス消費者の家計 p-6
◆なぜ「ワンランク下」を買うのか
◆「ワンランク下」は世界的な消費トレンド
◆クラフトが陥った「V字の死の谷」
◎シェア低下、そしてコスト削減の悪循環
『 同社のコスト削減努力が最もはっきり見られるのは、一番の人気商品「クラフト・マカロニ&
チーズ」だろう。同社は毎年、二~三%のコスト削減を目標に定めており、商品担当者の
マネジャーと技術者は、「バリューエンジニアリング」(VE、価値工学)によってその目標を
達成している。特に、この商品の最大の支出項目は原材料費であり、それを削減する方法を
常に模索している。』
◆勝つための戦略は四つ
◎中間を死守する
④消費者の声をひらすら聞く
⑤得意客に焦点を合わせる
◆5つのライフステージ
◎様々な責任を抱える家族
『・・親のほうは、将来に備えながら家族全員のニーズを満たすのに必死で、ブランドなど
あまり気にかけなくなる。二台目、三台目の車や、もっと広い家への住み替え、大学の学費
など、大きな支出が必要になるにつれて小さな支出は減り、ワンランク下の消費が日常化する。』
◆夢はしばらくお預け
『 モンフォート家はアメリカン・ドリームを地で行っているように見えるが、その生活には常に
不安の影がある。もし、リックの教員契約が継続されず、ストに参加しなくてはならなくなったら
どうなるのか?家の大規模な修理が必要になったら?サラが病気になったら?大学の学費や、
結婚式の費用は?こうした不安はどれも、ミドルクラスの人々が生活に必要な商品・サービスを
購入し、消費する際にはっきりと表れてくるものだ。』
★この本では、
○○家の資産と負債とか、
○○家の月々の家計などがあるので、非常に興味深いです。
ミドルというより、
アッパーではないかと思うほど、けっこう貯蓄があったりして衝撃です。
単に、自分の資産が少なすぎるだけかもしれませんが。
昔の金持ち、「ケチ」という概念がまったく変り、
中級の世帯の消費行動が、二極化しているという主張については、
自分の購買をふりかえっても、うなづけます。
本日は、この辺で。
編集後記
今週の日経ビジネスが、ホンダの特集を組んでいて、
その中に、「本田さち婦人が語る 創業者宗一郎の精神」という記事がありました。
『 儲けようと思って、主人は仕事しているわけじゃないんですよね。もう楽しくて、
楽しくて。もう楽しいときなんか、よだれ出してやってますからね。本当に。
ふふふ。鼻歌歌って。・・・』
仕事を楽しむというのは、こういうことを言うのでしょうね。