『コアラ社長の経営戦略―どうすれば地方でNo.1になれるか』小原 隆浩(著)
出版社: 週刊住宅新聞社 (2007/02) ISBN-10: 4784826017

目次

はじめに
プロローグ

[起業戦略編]
最初はできるだけお金をかけないほうがいい
立地戦略~出店するならアウトカーブ
簡単に説明できる場所を選ぶ
プラス思考は楽観主義・楽天的?
プラス思考は訓練できる
ネーミングは慎重に
電話番号の決め方
税理士の選び方
1円をムダにしないコスト意識
事業計画書は必須
資本金増大法

[トレンド戦略編]
タイムマシーン効果とは??東京へ出かけよう!
主要都市へ出かけよう!
海外へ出かけよう!
未来年表を作る
自分の会社を客観的にみる
成功者の方々と自然に交流できる方法
アンテナを張ろう
ときにはリセットも必要

[広告戦略編]
宣伝広告の重要性
看板を安易に作ってはいけない
・店舗看板・野立て看板
A物件看板
Bのぼり
統一性戦略
キャラクター戦略
地方だからこそラッピングバスは効果的!
地方中小企業でもテレビCM
歩スティングの方法
DMのウラ技

[IT戦略編]
ホームページは会社の顔
アクセスを促すコツ
携帯サイトも充実すべき
社内でのパソコン活用法
・ミーティング報告
A報告
B署名ルール
Cチラシ事前配信

[営業戦略編]
ランチェスターの法則って何だろう?
・弱者の戦い方(第1法則)
A強者の戦い方(第2法則)
ランチェスターの法則を経営戦略に応用する
ナンバーワン戦略
攻めるエリアを分類し限定する
すき間をねらう
電話営業は極力しない

[人材戦略編]
地方小都市での採用法
頼りになる団塊の世代を採用しよう
給料日は社員にメッセージを伝えるチャンス
社員旅行は海外に限る

[事業戦略編]
○○初!戦略
・岐阜県初!3階建てメゾネットアパート
A岐阜県初!民間版スモールオフィス
B岐阜県初!ペット同居型リノベーションマンション
収益物件で資産をつくる
任意売却の世界
任意売却を始めたもう一つの理由
極限からの努力で差がつく

おわりに
推薦のことば 株式会社ハート財産パートナーズ代表取締役 林弘明

『 私は、わずかな資本金を元手に、人口10万人の地方小都市で不動産業を開業してから10年になりますが、

総スタッフ30名足らずで、年間取扱高40億円超、関連会社を含めての売上げが6億円を超える会社を
作りあげることができました。この本ではそのノウハウのすべてを公開します。』

『 今まで地方小都市に限定した起業を紹介する本なんてあったでしょうか。この本は、大都市で独立開業して
成功、上場を目指すことを考えている方向けの本ではありません。地方小都市で短期間である一定の成功を
狙う方向けの本です。』

『 具体的には次のような方にお読みいただければ、きっとお役に立つはずです。

・近々、または近い将来において地方小都市で独立起業する予定の方
・地方都市で起業したが、売上げが伸び悩んでいる経営者の方
・大都市に住んでいるが、地方小都市で起業し効率よく成功しようと思っている方
・大地市で起業し、小さくても成功したいと思っているが、地方出身の自分がはたして大都市で成功できるだろう
かと不安に思っている方』

◆最初はできるだけお金をかけないほうがいい

『 競売や任意売却で売却することになってしまった事務所や社長の自宅兼店舗なども、仕事柄、イヤというほど見てきました。

  また、そういう債務者(もうふつうの社長ではなく関わり合いを持つ弁護士や金融機関からみれば単なる債務者)との面談で、

  自己破産や会社整理にかかわる不動産売却も数多く扱ってきたから断言できるのです。』

『 創業時の設備・備品にはできるだけお金をかけない。新しい設備・備品がお金を稼いでくれるわけではない。』

◆プラス思考は訓練できる

『 経営者は、常に前向き、プラス思考で物事に対応しなければなりません。

  社員を引き連れ、会社の進むべき方向へ旗を振って突き進むためには、いちいちクヨクヨなんてしてられないのです。

  しかし、いかに気を張っていても、小さなことでつい悩んでしまうことだってあります。

  神経質であったり、デリケートな心を持った人であれば、ときにはちょっとしたできごとでくじけてしまうことだってありえるのです。』

『 私の場合、自分のデスク上の電話の横に、卓上用の地球儀を置いています。

  自宅の机を含めて、支店などに4つのデスクがありますが、どれも地球儀を置いています。

  自分にいわれのないクレームの電話や、社内外でのやり取りで悩んだり、落ち込んだり、いやな気分になったりするときに、

  地球儀を見るようにするのです。そして、地球儀で自分のいる場所を探すわけです。

  もちろんみつかるわけがありません。私の活動拠点である、多治見市。小さな地球儀では、

  日本でさえも2センチ程度であるため、岐阜県の表示もないのですから、点ですらありません。

  地球レベルで見れば、自分の居場所さえみつけられないのです。
 
  すると、

  「こんな小さなことで悩んでいられるか」

  「こんな悩みは、ほんの小さなできごとにすぎない」と思えてくるのです。

  そして、また前向きな思考へと考える方向へ、自分自身を向かわせることができるのです。』

◆税理士の選び方

『 税理士は、経営者にとって経営の主治医ともいえる重要なパートナー。

  会社の成長度にも影響する税理士選びは、重要な選択の一つである。』

◆一円をムダにしないコスト意識

『 私の場合、相当な数の倒産した会社の不動産の任意売却に携わった経験があるため、

  それらの会社に、ある一定の共通点があることに気づきました。売却を余儀なくされた不動産である事務所や経営者の自宅は、

  例外なく備品類は整理整とおされておらず、時代遅れになった在庫が山のようにあります。

  掃除も行き届いておらず、室内に小銭が落ちていたりします。』

◆タイムマシーン効果とは?─東京へ出かけよう!

『 つまり、タイムマシーンに乗って、ちょっとだけ未来に行きノウハウを見てきてから現代に戻り、

  多少のアレンジを加え同じことをする・・・。地方小都市で商売をするからこそ、誰でもできる一番簡単な方法、

  これが「タイムマシーン効果」なのです。』

◆未来年表を作る

『 私は、この表に”未来年表”というタイトルをつけたのです、

  本来、年表というのは過去にあったことを時系列的に書き記したものですが、

  ”未来年表”とは、それをまだ見ぬ未来へ向けた年表として書いてしまう代物です。

  そんなタイトルをつけた理由は、長期計画や夢シートよりも、

  ”未来年表”というタイトルのほうが実現しやすいと思ったからです。

  その年表のできごと欄には、自社を取り巻く環境、業務に直接関係する世の中のトレンドのはやりすたりや拠点の追加、

  身につけたい資格、買いたい車の名前まで、予想と願望をとにかく書いてしまうのです。

  しかも、それを断定的に書いてしまうわけです。あくまで年表ですから、あたかも結果のように書くのです。』

★ラッピングバスから、テレビCMまで、非常にゲリラ的な、
うまい時代感覚の戦術のオンパレードです。

とりわけ、社内旅行の盛り上げ方の話は、ウケマシタ。これは、パクリたいです。

ただ、
営業戦略は、ランチェスターです。
中小企業の王道を、押さえている、良書だと思います。

地方に限らず、
中小企業経営者にお勧めの1冊です。

参考にさせて頂いた記事

smoothさんの「マインドマップ的読書感想文」
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/50958820.html

本日は、この辺で。

 

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投稿者 himico-blog