上記の続編です。
2代目社長のリーダーシップ・マネジメンは、この3点を抑えろをテーマに書いた記事で、
今回は、2と3を解説します。
- 創業者と2代目社長は、まったく異なる。例えるなら、スイカと胡瓜、ぐらい違う。
- 「去る者は追わず来る者は拒まず」
- 2代目社長は、会計・財務で、創業者に勝てる
2、「去る者は追わず来る者は拒まず」
僕がまだ、社長就任直後で、自分がくず社長と分かっていなかった頃の話です。
とにかく、人が次から次へと辞めるわけなんです。
こんな、アホな2代目が継ぐと、先は長くないと思ってんでしょうね。
しかも、営業会社だったんですけけれ、営業の成績上位から順番に辞めていくから、これがキツイ。
もう、月曜日に自称が出てくるのが、恐怖だったわけです。
その上、自分が、社長になる前に、一緒のチームでやっていたセールスまで辞めると言われた時には、流石に青くなりました。
なんとか、思いとどまってくれないかと、必死に説得をしました。
でも、結果的には、親の介護のために故郷に帰るということで、辞めてしまいました。
僕は、がっくりしたと同時に、海より深く反省しました。
というのは、
自分の都合、会社の都合で、売上が落ちると困るという風なことで辞めないでくれと説得したのですが、相手の社員には、そんなことよりももっと大切なその人の人生があるわけですよね。
ですから仕事よりも相手の人生を尊重しなきゃいけないという、当たり前のことに、気づきました。
その人にとって、会社に残ることや、転職することや、何が幸せなんていうのは、未来のことで、僕には全く分からないはずです。
もっとより良い会社があるかもしんないし、よりその人に向いている仕事があるかもしれない。
そして、だいの大人が、いろんな事情を考えに考えた結論が、もうやめるってことなんです。
しかも、曲がりなりにも、社長である自分にまで言ってきたので、相応の覚悟です。
だったら、これからは引き留めるなんてやめて、退職者は、全て受け入れよう、あえて慰留はしないというポリシーにしました。
その後は、このポリシーを貫いています。
逆に、「来る者拒まず」というのは、色んな縁があってね、人を紹介してもらえる機会があって、そんな時は、多少の問題には目をつぶって受け入れうようにしています。
ちょっと、トラブルがあったりとか、これは、まだポリシーというところまで、いっていません。
ただ、受け入れることができる環境にあれば、なるべく「来る者拒まず」というスタンスです。
3、2代目社長は、会計・財務で、創業者に勝てる
僕は、だいぶ事業承継から間が空いてので、忘れてしまった感覚なんですが、
親が健在・現役という後継者の話を聞くと、親を乗り越えたいという願いがけっこうみなさんあるようです。
そんな願望は、なかなか叶いませんが、創業者に会計・財務分野だと比較的勝ちやすいという話です。
だいたいの創業者は、現場たたき上げで、経験と勘で、会計的な問題もアプローチすることが多いようです。
なので、2代目・事業継承者は、勉強ができたりするし、時間も余っていたりするので、簿記の3級でも取ってみるとか、
少なくと会計・財務に関する本を10冊くらいは読んだらいいと思います。
そうすると、チート行為ではないけども、
しなくていい、失敗を避けられたりするので、効率的です。
個人的には、MBAを取るとか、そこまでやらなくても、中小企業の経営者だったら良いのではないかと思いますが、
好きな人は、ところんやるのもありですね。
ただし、
いくら資格を取ったり、勉強したところで、親より俺の方が優秀だと思ったりしたら、それは大きな勘違いです。
やっぱり、創業者がゼロから事業を作ってきたわけなんで、その主戦場での実力・行動力・知恵というのは並大抵じゃありません。
僕は、勘違い野郎でしたが、そこまで馬鹿ではなかったのが、唯一の救いだったかもしれない。
まとめ
クズが2代目社長をやると、社員はどんどん辞めていきます。
これは仕方のないこと。
慰留しても辞めるので、どうせなら、気持ちよく送り出す。
「来る者拒まず」は、ケースバイケースです。
業種によって、求人が難しい会社ならば、トライする価値はある。
最後に、2代目や事業承継者は、先代社長に勝ちたいという想いがあちがち。
本業で勝てれば最高だが、凡人は、会計・財務を勉強して、チートで、創業者に勝つ。
以外に、財務・会計を学んだ結果、大きな失敗を回避して、会社の基盤を強化できたりします。
会計財務知識は、非常に武器になりますので是非勉強してみてください!