『「儲からない」と嘆く前に読む会計の本―「小さな会社」のキャッシュフロー経営』近藤 学

書評

 

『「儲からない」と嘆く前に読む会計の本―「小さな会社」のキャッシュフロー経営』近藤 学(著)
出版社: 大和書房 (2007/10) ISBN-10: 447979221X

目次

第1章 財務指標は小さな会社の役には立たない!?
第2章 経営を変えるシャンパンタワー会計理論登場!
第3章 小さな会社はプチ無借金経営を目指せ!
第4章 節税の損得はキャッシュフローで考えろ!
第5章 小さな会社の知恵──サービサーとリバースモーゲージ
第6章 儲かる仕組みをつくるほんとうの会計術とは

◆財務指標は「銀行から見た企業の安全度しか示さない」

『「逆説的に言うと、こういう財務指標を、経営の指針として信じて経営することにどれほどの意味があるのか
ということになるわけですよ。言い方を変えれば銀行の格付けが高い会社というのは、銀行がお金を貸しやすい
会社であって、必ずしも財務状態がよい会社とは言えないのですよ」』

◆驚愕の事実、本当のキャッシュフロー計算書の正体とは?

『 一方、これに対して企業の全存続期間をひとつの会計期間とみなして全体損益を求める損益計算書の仕組みを
全体損益計算というんだ。これはその全体損益計算で作った財務諸表だ。駅伝で言えば、区間賞が期間損益計算、
全体の順位が全体損益計算と考えればいい。』

『「資金繰り悪化の原因は、大きく分けると3つです。一つめは運転資金の増加です。通常は売上仕入資金と在庫を
あわせた金額を運転資金と呼びます。二つめは、設備投資など固定資産への投資。三つめは借入金の返済です。
これらを私は資金繰り悪化の3兄弟と呼んでいます。』

『「金流先生。ようやく会社経営の難しさが少し分ったような気がします。でも、やるべきことがわかりました。
目標は現預金を増加に転じさせること、売上を増やし費用を減らして、それから回収と支払いサイトを見直して
運転資金の増加を抑えること、そしてできるだけ無駄な在庫を持たないようにしなくてはいけませんね」』

◆不正経理の常とう手段とは

『「そうですね。一般企業で考えられるとすれば、仕入れに関するものでは、架空の仕入れをして、架空の仕入れ先
あるいはその社員の関連する会社に送金するケース。あるいは余分に商品を仕入れて横流しするケースなどが
考えられますね。あとはコンサルティング料の支払いやコンピュータソフトなどの購入を装うという方法もあります。』

◆「借入金の返済は利益から」は危険なワナ!?

『「その通りだ。中小企業の場合、借入金はすべてが利益によって返済されるのではなく、別の借入金によって返済
されているんだ。となると、借入金の返済を戦略的にコントロールする必要がある。』

『・・・だから極論すると正常運転資金部分の借入は商売をやめるときに返せればよいわけです。一方、設備投資や
赤字補填のためにした借入は土地などを担保に入れている部分以外は返済資金の裏付けがないために、利益で
返さないといけないわけです」』

◆リアルキャッシュとは何か

★事業不継承や、サービサー、リバースモーゲージについても、紹介されています。
お金の専門家という意味からは、
こうしたことの存在すら知らない人にとっては、
選択の幅が広がり、いろいろなチャンスが増えると思います。

シャンパンタワー会計理論については、じっくり、研究してみたいと思いました。

本日は、この辺で。

 

 

 

 

決算書不要のビジネスローン「みずほスマートビジネスローン」