今回は前回の続きです。ジャック・スタック著(楡井浩一訳)「グレートゲーム・オブ・ビジネス」
オープンブック・マネジメント導入にあたり、標準(ベンチマーク)を決めることが
重要です。業界によって様々な形になるでしょう。ですから手初めに二つか三つを、
見つけゲームとしてその改善に取り組むと良いそうです。
標準訪問件数、標準通話時間、基準仕入単価などなど何かありそうですね。
これをターゲットとして改善を重ね、そのレベルを随時引き上げて行く、さらにその基準の数を増やして行く。
そして貸借対照表、損益計算書にて正しい方向性かどうかをフィードバックを得て行く。そのようなサイクルが大ざっぱな流れのようです。
加えて「賞賛よりも金をくれ」、何か以前ドラマのタイトルでこんなのありましたね。
これはボーナス制度を意味しています。「支払うボーナスの原資となる現金確保という見地から、貸借対照表上の目標を定める」。
例えば売掛金を回収し、手元キャッシュを増やすことを意味するかもしれません。
そして、この会社が採用しているのは、社員持ち株制度です。これによって全ての社員がオーナーシップ(会社が自分のものであるという所有者意識?)をもって業務に当れる。
以上は、SRC(スプリングフィールド・リマニュファクチャリング社)という従業員119名のエンジンやエンジン部品の修理を手がける小さな修理工場のお話しでした。
今度は、また同一テーマの実務書がありますので、そちらもいずれご紹介したいと思います。
それでは、また。