山田真哉著「世界一やさしい会計の本です」日本実業出版社、¥1300-です。
◆決算書を簡略化した4つの箱
①水(資金源) ・・・ 実際に目に見えるものがない
②木(資産、財産) ・・・ 実際に目に見えるものがある
③火(費用、出費) ・・・ 実際に目に見えるものがない
④金(収益、売上) ・・・ 実際に目に見えるものがない
◎4箱の中を「お金が回転」することによって、会社は成長する
◎決算書とは、「会社の全体像」を表したもの
◆会計的センスを身に付けるコツ-お金の回転を知る
①「割り算」を使う
②「大きな数字」に着目する
◎利益を出すための公式「収益」-「費用」=「利益」
◎自己資本比率 = 資本金 ÷ 資金源 (会社の安全性がわかる)
◆費用・収益対応の原則
◎収益が発生したときに、同時に費用も発生させるという原則。正確な「利益」を計算するためには、
収益と費用とを対応させる必要がある。
◆総資本利益率(ROA)
◎会社の収益性(儲ける力)がわかる 利益 ÷ 資産
◆「負債」は善か悪か?
◎「負債」のよし悪しは、投資が成功するかどうか、投資による「利益」が支払利息を上回るかどうかということによる。
◆売上高増加率(増収率)
◎(今年の売上高-去年の売上高) ÷ 去年の売上高 = 売上高増加率
◆4つの箱で4段階のリストラを読む
①財務リストラ
②資産リストラ
③費用削減
④売上拡大
◎現金は、「何にでも使える」ので、「資産」の中でも一番貴重な財産!
◆キャッシュフロー計算書の見方
◎営業活動によるキャッシュフローがプラスなら大丈夫!
◆税効果会計
◎「企業会計」と「財務会計」との違いを調整する会計テクニック
◎「法人税等調整額」が発生するのと同時に、「繰延税金資産」もしくは「繰延税金負債」が発生。
※簿記の語源として、英語の「bookkeeping(ブック・キーピング)」が、これを聞いた明治時代の人が
「ブックキーピング」→「ボッキーピング」→「ボッキー」→「ボキ」と聞き取ってしまったため、
簿記と訳したという説もあるようです。
この本は確かに、非常に分かりやすい本です。とりわけ会計センスという意味では、4つの箱をグルグル循環するという発想が
今まで私の頭の中にはなかったですので、新たに身につきました。
さらに、税効果会計まで取り上げるなど、初心者向けではありながら、難しいテーマがすっ~と、頭の中に入ってきます。
手っ取り早く会計というものが知りたいという方には、お勧めの1冊です。
編集後記
ヤンキースの松井選手、開幕戦で大活躍です。本当にスゴイ人ですね!
彼がよく口にする、「平常心で打席に入る」、私も是非見習いたいと常々思っています。
派手なガッツポーズもなく、感情を爆発させるシーンもなく、いつも淡々と打席に入り、
緊迫した局面でも、力を発揮する。
彼こそ、真のプロフェッショナルだと思います。内に秘めた野球への情熱というものを感じます。
今年も、松井選手の活躍を期待したいと思います。