『ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか (単行本(ソフトカバー)) 』ケン・ブランチャード(著)
出版社: ダイヤモンド社 (2004/1/8) ISBN-10: 4478732701
目次
未知の世界へ
光のなかへ
「ビジョン」とは何か
ビジョンの要素(有意義な目的
明確な価値観
未来のイメージ)
めまい
今がなければ、未来もない
視界がひらける
新たな課題―ビジョンを現実にする
ビジョン創造のプロセス
ビジョン伝達のプロセス
ビジョン実践のプロセス
勇気
「成功」から「意味」へ
◆目的とは何か
『①目的とは、組織の存在意義である。
②目的とは、単に事業の内容を述べたものではなく、「なぜ」という問いに答えるものである。
③目的とは、顧客の視点に立って、その組織の「真の使命」を明らかにしたものである。
④偉大な組織が、深遠で崇高な「目的」すなわち社員の意欲をかきたて、やる気を起こさせるよう な「有意義な目的」を持っている。
⑤表面的な言葉づかいより、そこから人々に伝わる「意味」のほうが重要である。』
◆目的は「なぜ」を、価値観は「いかに」を説明するもの
◆価値観とは何か
『①価値観とは、目的を達成する過程で、どう行動していくべきかを示す、緩やかなガイドライン である。
②価値観とは、「自分は何を基準にして、どのように生きていくのか」という問いに答えるもの である。
③価値観の内容を具体的に明らかにしないかぎり、どんな行動をとれば価値観を実践できるかは わからない。
④つねに行動を伴うものでなければ、価値観は単なる願望にしかならない。
⑤メンバーひとりひとりの価値観と、組織の価値観とを一致させなければならない。』
◆未来のイメージとは何か
『①未来のイメージとは、最終結果のイメージ。あいまいではなく、はっきりと、思い描けるイメ ージである。
②なくしたいものではなく、つくりだしたいものに焦点をおく。
③最終結果に到達するまでのプロセスではなく、最終結果そのものに焦点をおく。』
◆説得力あるビジョンを生み出すための三つの基本要素
『・有意義な目的
・明確な価値観
・未来のイメージ』
『それからの2日間、いろいろな意見を聞いた結果、これらの人々を経理部の「顧客」と見なしていいように思われた。なぜなら、経理部は節税によって会社の業績を向上させ、正直かつ道徳にかな った税の申告することによって、法律の順守を徹底し、税制面の助言をとおして、正しい意思決定 を助けることにより、これらの人々や会社全体に貢献しているからだ。
こうして調べた結果をマーシャに報告したところ、びっくりすると同時に、興味をかき立てられた ようだった。「税務申告に対するまったく新しい見方だわ」彼女はそう言って、自分の考えを整理 するかのように。
「そういう人たちが、[顧客]だとしたら、必要な情報を与えたり、節税の方法を教えたりして、よ きビジネス・パートナーになる必要があるわね。漫然とデータを集めて、書類を作っているだけで はだめ。ふさわしい人から、ふさわしいデータを得られるように、こちらから積極的に動くべきだ わ」
「そういう視点から見ると、他の部署との連携の仕方も変わってくるかもしれない。[警察]みたいにふるまうのはやめないと。もっといいやり方が見つかれば、役に立つ価値あるビジネス・パートナーになれるんじゃないかしら。今までも、使命感持って仕事をしてきたつもりだけど、これからもっと楽しんでできそうだわ」
彼女は一瞬考えたあと、ふたたび熱っぽく語りはじめた。「仕事に対するこういう考え方は、税務申告だけじゃなくて、経理部全体に応用できるんじゃないかしら。経理という仕事は、自分たちもそうだし、まわりからも仲間というより、計算機の代わりみたいに思われているでしょ。でもこうして経理部の[目的]を考えてみると、正確な情報をタイミング良く提供して、よその部署の意思決定を助けるという役割が見えてくるわ。
マーシャはそこで一息ついて、ちょっと考えこんだ。「これは、経理部全体会議を開いて、私たちの目的は何かについて、みんな意見を統一しておくべきね」』
★小説づくりのビジネス本です。「1分間マネジャー」の著者として有名です。
自分の葬儀で、どんな追悼文を読んでもらいたいか?
個人のビジョンとしては、非常に壮大なテーマですね。
本日は、この辺で。
編集後記
先日、さすがに、ここのところちょっと暑くなってきたので、
冷房のない、寝室をなんとかしようと考えました。
けっきょく、窓取り付け用のエアコンを購入しました。
本体は、そこそこ安かったんですが、取り付け代が一万円と聞き、自分でやることにしました。
おもったより大変でしたが、二日に分けて、なんとか、やりとげました(ホッ)。
でも、
音が、凄く、大きいんです。
「どーっん」と、エアコンの動き始めに、鳴ります。
近所、迷惑でないか、小心者の私は、気になって仕方ありません。