『ぼく、路上系社長―ホームレスからでも立ち直れるから大丈夫! 』前橋 靖(著)
出版社: 亜紀書房 (2006/09) ISBN-10: 4750506125
目次
第1章 ホームレスだったことが逆に、ぼくの強み(フリーターに職住を提供する画期的なビジネス
どん底の経験が生きてきた)
第2章 アブナイ車上生活(夜食はパンの耳―ぼくの貧乏ばなし
ぼくは昔から群れるのが嫌い ほか)
第3章 苦労と工夫の路上生活(当てのない、その日暮らし
ホームレスが今日も必死に生きる ほか)
第4章 なぜか経営に目覚めた(孫請けでもピチピチいい仕事をします
会社立ち上げ、奮戦記 ほか)
第5章 いつでも「ドリーム・メイキング」しようよ(問題あるところにビジネスあり
最近、「経営」が好きになってきた)
◆年商7億円の「レストボックス」はこうして生まれた
『 フリーターはホームレスの予備軍でもある。会社勤めをせず、アルバイトをしながら暮らす
人間がフリーターだが、定住先がなければホームレスである。』
◆路上生活者はかえってお金がかかる
『 ソーシャル・ベンチャーとは、会社の事業内容そのものが社会貢献に結びつくものを言う。
あるいは、社会的な問題のあるところで収益を上げる事業のことである。
いままでの会社は、消費者がより快適な生活を送れるようにサービスや新製品を提供することで
ビジネスを成り立たせてきた。ぼくも誰かにサービスを提供するわけだが、生活の飾りではなく、
生活そのものを提供するところが、ほかと違っている。』
◆仕事で人は成長する
『「レストボックス」は、いってみれば”仕事探しのベースキャンプ”である。あるいは、
”ジョブ付きの賃貸物件”といううまい言い方をする人もいる。』
◆社会起業家の五つとプラスαの条件
『 社会起業家とは、1990年代後半にイギリスのシンクタンクが提唱したものだという。
英語では”entrepreneur”(アントレプレナー)というそうだが、その本のなかには、社会起業家
として成功している人に共通の資質として、次のようなものば挙げられている。
①リーダーシップがあること。
②ストーリー・テラーであること。
③「人」のマネジメントができること。
④理想家であり、オポチュニスト(ご都合主義)であること。
⑤アライアランス(同盟)の構築者であること。』
◆徹夜明けの電車で確実に座る方法(p-91
◆貴重な人との出会い
『そういう意味では、仕事というのは、上手な職人に習うより下手な職人に教わるほうが、
はるかに上達することも知った。”反面教師”とはこのことである。』
◆強力な援軍
『「オレはこれまで宝くじも当たったことのない男だけど、前橋という宝くじを買ってみようと思う」』
『 ぼくは経営者としてのモラルも彼から学んだ。ビジョンは明確であるべきこと、失敗が
見えたら速攻で引き上げること、社員を大事にしない会社は伸びない、などなど、ここに
書き込めないほど多くのことを教えてもらった。
彼は事業の中期計画の立て方や予算・・・』
★この本を、帰りの電車の中で、読みながら、
笑いころげそうになりました。
「吉野家」をヨシノケと読んでしまうほど、漢字をしらない、
「稟議書」なんて当然読めない。
そんな人が書いた本が、
けっこう、面白いです。
ソーシャル・ベンチャーは、若い世代がどんどんここへ、進出すると、
日本も面白くなりそうです。
本日は、この辺で。