『小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡』鬼頭 宏昌(著)
出版社: インデックスコミュニケーションズ (2006/11) ISBN-13: 978-4757304116
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目次
1 開業前に知っておきたいこと(「どのビジネスをするのか」を選んだ時点で、成功の80%が決まる
アイデアで起業すると失敗する ほか)
2 開店に向けてのヒト・モノ・カネ(資金集めは「身内」から、広く薄く
立地は高望みできない ほか)
3 繁盛店作りの法則(すべては経営者の熱意に依存する
販促、販促、また販促 ほか)
4 経営の原理原則を知ろう(経営に目覚める
事業を成功に導く2つの条件 ほか)
5 成功軌道に乗るために(管理の決め手は日次決算
立地開発への投資は絶対に怠ってはならない ほか)
『事業経営というのは、「同じことをやれば、同じような結果が得られる」』
『「どのビジネスをするのか」を選んだ時点で、成功の80%が決まる』
◆成功要因を掴み取る
『 業種・業界を選定した後は、まずその業界内で成功を収めるための、成功要因を見抜く必要が
あります。成功要因というのは言葉の通り、その事業を成功させるために最も重要な要素のこと
を言います。的外れの努力をいくらしても仕方がないということはもちろんですが、事業が
始まったばかりのころは、経営資源が非常に限られます。経営の本質は「組織の資源化」にある
わけで、限りある経営資源をいかに組み合わせて最大の効果を上げるのかが経営手腕そのもの
だといえます。限りある資源、しかも先発企業に比べて圧倒的に不足する経営資源を、
成功するために最も重要な要素に振り分けない限り、成功できないことは言うまでもないと
思います。』
◆開業前ではなく、開業後に頑張ること
『 そもそも、店を持つまで頑張る人というのは、いきなりベストなものを出そうとする傾向が
強いのではないでしょうか。しかし、本当のベストというのは、ベターがいくつも重なって
到達するものです。開業前の段階でベストと思っていることは、所詮は机上の空論に過ぎません。
いきなりベストを探すのではなく、まず大きな流れをつかんだら、細かいアイデアにこだわる前に
始めてしまうこと。そして、やりながら改善していく中でベストにたどり着く方が、効率的で
確実であるとは思いませんか?』
◆「売上-経営=利益」だけ知っておけばいい
『利益を出すことが経営ですから、売上を上げて経費を下げればいいというのは当たり前の
話ですよね。』
◆投資収益率(ROI) (P-43
◆資金集めは「身内」から、広く薄く
◆F/Lコストは戦略的に (p-87
◆すべては経営者の熱意に依存する
◆メニュー改正のポイントは選択食数 (p-107
◆管理の決め手は日次決算
『・・この日次決算の導入は劇的なコスト改善を果たしました。日次決算の導入といっても、
専用のオンラインシステムなどは一切必要ありません。エクセルをベースにした簡単なもので
構わないと思います。飲食店のムダを極限まで省き利益を安定させるためには、
日次決算しかないといまだに確信しています。 p-174』
★実は、三連休で、昨日のマクドナルド創業者レイ・クロックの本を、
この本を、かなりじっくり読んで、感動し、
その勢いのまま神田さんのセミナーに駆けつけたので、
物凄く盛り上がった週末でした。
これは、smoothさんの紹介から購入したわけなんですが、
飲食業に限らず、中小企業経営者、起業家にぜひ、お薦めです。
(いつも、良本のご紹介ありがとうございます)
というのも、かなりの、たしか3千万だったか、コンサルや勉強に投資しただけあって、
非常に中身が濃いものであり、かつ、仕事観というか、人間力が高い、
稲盛さんのいうフィロソフィーを感じる文章です。
神田さんの「90分間ダントツ起業家戦略」や
竹田陽一先生のランチャスター戦略、京セラのアメーバ経営の概念などを、
うまくミックスされています。
「チェーンストア理論」を取り入れているとのことでしたので、こちらも勉強したいと思います。
本日は、この辺で。
編集後記
バレンタインデーですね。
実は、
昨日、既に、もらいました(笑)。
家に、帰るコールをしたところ、ムスメから電話で。
『チョコ、買った~よ~~!!』
家に、帰ったら、
ぶーちゃん:『こっちおいで、ちょっとだけ見せてあげる』
私 :『見せるだけじゃくて、頂戴よ!』
という、くだらない遣り取りをしていたら、
妻より、二つあるから、とりあえず、一つあけようということになりました。
もう一個あります、楽しみです。