『生産性向上のための経営計画の進め方』加藤 篤士道 (著)
出版社: 中央経済社 (2006/09) ASIN: 4502388009
目次
第1部 コンサルタントから見た企業価値の評価(コンサルティングを引き受けてはいけなかった企業
企業価値評価の要素 企業価値改善・向上のポイント)
第2部 業種特性の把握と計画立案・達成のポイント(製造業 小売業 卸売業 温泉旅館)
◆コンサルタントから見た「資金繰り破綻」とは
『 社会保険料や税金を滞納している企業は、「運転資金をすでに金融機関から調達できなく
なってしまっている企業」であるため、資金繰りが破綻しているといえる。資金繰りが
破綻している場合、コンサルタントにできることは限られている。』
◆企業概要の把握
①社歴および現在の社長は何代目の社長か?
『そもそも、企業の「立ち位置」を決めたのは創業者である。後継者は好き好んでその
「立ち位置」を選択したわけではない。
(3)ターゲット+4P
『マーケティング的な視点から事業を把握する。基本的には「誰に何を、どのように」
販売しているのか、という視点で事業を見てみる。それを下記のように、顧客ターゲットに
対して、4P(Product,Price,Place,Promotionの頭文字)の視点で整理すると把握
しやすくなる。』
◆長期業績評価
(2)10~20年の分析
『貸借対照表とは、過去の意思決定の蓄積である。たとえば、設備投資や不動産投資、
そのための調達原資をどうするか等。・・・』
『「経営」を分析するには、2~3年とか4~5年では理解できない。なぜ、このような
貸借対照表になったのか、いつからか、その背景は何だったのか。
最低でも10年~20年間の財務諸表を見てみる必要がある。』
②儲かっている時に何をしているか
(3)長期分析のポイント
①20年間の累積の利益・キャッシュ・フローはどれくらいか?
②役員報酬は個人別にどう推移しているか?
③儲けたお金を何に使ったか?
◆経営幹部の評価
『幹部インタビューから評価する。大体1時間~1.5時間ほど、当社の強みと弱みについて
ヒアリングする。
受ける側からすると、インタビューは緊張するものである。・・・』
②共通インタビュー項目
a 本人の職歴、当社に入社してきた経緯、入社後の職歴、年数
b 現在の仕事内容と問題と感じていること
c コンサルティングに期待すること
d どういうときに、やりがいを感じるか? またはどういうときに、当社に入って
よかったと感じるか?
◎資料事前インタビューシート(p-36
◆労働分配率:特にコントロールすべき固定費は「人件費」である
◆労働生産性の向上例
①季節変動への対応
◆事業用不動産のセールス&リースバック (p-70
★旧称 日本生産性本部、現「財団法人 社会経済生産性本部」の主任経営コンサルタントという方です
。
コンサルタントの方法論、経営計画主に再建計画の作り方にポイントを置いています。
いくつか主だった業種の事例がでていますので、それも参考になりそうです。
ベーシックですが、参考になりました。
本日は、この辺で。