懲りずに今回も経理の観点からの本の紹介です。
臼井由紀著「金なしコネなし経験なし社長の超・経営術」すばる舎¥1500-

めずらしい女性社長の経営書です。
苦労人です。ある日突然、病の床の夫から社長をまかされます。
ところが社員は誰も、ぜんぜん言うことをききません。

しかも会社には社員の不正が横行していた!
さらに就任2ヶ月目経理部長が引継ぎもなしに突然退任。

経理どころか、金庫の開け方すら分からない。
まさに” 教えて会計 ”状態です。

経理入門書から勉強を始め、電卓叩いて帳簿を付け合せてみると
かなりの額が合わない。どうしても合わない。

商品を横流ししていたのだ。その額2年間に渡り、
総額3億円。しかも社内のチェック機能がまるで働かなかった。

人間不信になった社長が、どん底から成功していくストーリーです。

そして忘れてならないのが資金繰りです。ここでは銀行借入です。
単身、銀行に乗り込み支店長に面談です。

自信のある自社商品のプレゼントと連日のストーカー行為です。
さすがに経理担当者としてはここまで誰でもできる技ではありませんが、
ここまでするかとその努力は尊敬に値します。

社長としては、会計基準どうこうと細かい点はさておき、
いつでも大雑把な損益と資金繰り実績・計画を
把握した上で、明確な事業プランを持って
銀行交渉にあたるという姿勢が社長には重要なのだと痛感しました。

 

 

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投稿者 himico-blog