神谷泰久著「儲けるメカニズム」日刊工業新聞社、¥1800-です。
目次
第1章 - 経営のメカニズム
第2章 - 社内改革のメカニズム
第3章 - 将者のメカニズム
第4章 - 人間のメカニズム
付録 - 儲けの定石集、儲けの公式集、社員の「ヤル気」を発揮させる十か条
◆「儲けの公式」を知らずして、経営はできない
◎経営とは社員という「人の機能」を用いて儲ける活動である
◎「儲け=売上高-経費」であり、「売上高=①見積単価×②時間当たり加工数×③稼働率」であり、「経費=④人件費+⑤副資材費+⑥買い物費」である。
◆精神論では儲けは一円もアップしない!
◆チャージの最小化とアワーレートの最大化を同時に目指せ!
◎経費削減は絶え間なく行なう日常業務でなくてはならない
◎経費の最小化だけでは、儲けの最大化は達成できない
◆経営とは、算数と心理学の問題を解いて儲ける活動である
◆民間企業の理想形は、プロスポーツチームである
◆決算書は、社員一人一人の損益の合算にすぎない
◆儲ける会社になるには、全部署がプロでなくてはならない
◆「いつまでに」という期限がなければ、指示ではない!
◆処理スピードは儲けのスピードである
◆企業には、「個人・個々人の問題」しか存在しない!
◆社員の賃金は聖域。軽々しく手をつけるな!
◆箇条書きの習慣がある会社は、儲けている会社
◆優先順位が間違っているから儲からない!
◎21世紀の最優先事項は「スピードアップと社員満足度第一」である。
◆社員を家庭人にできれば、必ず儲けられる!
◎会社の損得と個人の損得をリンクさせる仕組みがカギを握る
◆社内に一人でも多くの「経営者」をつくれ
◆まずは顧客を喜ばせ、しかる後に当方が喜ぶ
◎「てんびんの詩」というビデオを見た。「喜ばせる」とは、困っている相手を助けることである。
◆儲けの女神は「ユーモアと謙虚さ」に微笑む
◆やりやすい職場・不平不満がない職場が儲けの土壌である
◎ネガティブにもポジティブにも変化する社員や部下を、ポジティブにキープさせるのが将者の役割である。
◆将者の必達目標は「社員一人当り300万円の利益」である
◆ストレスを少なくすればするほど、儲けは増える!
◎「ストレスに対する将者の姿勢次第で、儲けは決まる」。「ストレス原因を撲滅する改革タイプ」が、儲けにとっても本人の健康にとってもベストである。
◆人は無意識層に操られ生きている
◆人は始めに感情がつくられ、その後に理性がつくられる
◆カードを裏返せ!滑稽なほどに「ホンネ」が書いてある
◎経営とは「人間とは何か?」という一つの課題を探求する活動なのである。
◆儲けるための前提条件は、社員との信頼関係にあり!
◆儲けの源泉は社員一人一人の脳にあり!
◆信頼なければ統率なし、統率なければ儲けなし!
◎リーダーシップとは、「仕事をやらせる能力」ではない。「仕事をやりやすくし、信頼関係のもとで統率する能力」である。
◎思いやりなければ信頼なし、信頼なければ統率なし、統率なければ儲けなし!
★筆者は大手自動車部品メーカーから独立の準備期間を経て、自ら起業した会社を上場企業に売却したという経歴をお持ちです。
その上でセミリタイア中の現在、コンサルティング活動をされているとのことで、
自らの経験に基づく言葉の数々に、やはり実践の重みを感じます。
経営を算数と心理学というところが、個人的には非常に共感を持てます。人間の力は無限大で、それを生かすも殺すも
経営者しだいだと思います。
また木子社長にも通じますが、社員を大事にする姿勢が、会社を成長させる上で非常に重要ではあるが、
それは甘えの関係ではなく、数字に裏付けられた、プロ経営者の理論は、中小企業が目指すべき一つの指針であると思います。
明日は、中小企業でも即使える、経営の算数の本を取り上げたいと思います。
本日は、この辺で。