『税理士で笑いがとまらない開業ノウハウ―顧問先ゼロからスタートして成功するための法則 』大井 敏生 (著)
出版社: ぱる出版 (2005/06) ISBN-13: 978-4827201512
目次
序章 人脈・コネ・実績なしからのスタート―普通の税理士が独立し、一年で事務所の基礎を作り上げた!
第1章 ゼロからスタートして成功するための基本知識―既存の事務所に打ち勝つためのサービスを用意する
第2章 独立開業で成功するために準備すること―必要最低限の武器を持って、参入の準備を整える
第3章 新規参入で勝ち残るための営業戦略―小さな事務所が既存の大手事務所に対抗するための方法
第4章 成功するための事務所体制を構築する―お客様のニーズを掴んで、顧客満足度を上げるスタッフ体制
第5章 ホームページによる顧問先獲得戦略―ホームページは二四時間三六五日体制の優秀な営業マン
第6章 早期に事務所を軌道にのせる運営ノウハウ―低価格戦略事務所や大税理士法人などへの対応
◆税理士は顧問先が増えなければ儲からない商売
『・・税理士は法人にとって絶対に不可欠なものであり、そして、法人が存続するまで
関与し続けるわけですから、好き嫌いにかかわらず、法人は税理士と顧問契約を締結しなくては
なりません。さらには、個人を含め、税務申告が必要なお客さますべてが見込み客なのです。』
『 我々税理士の業界は超零細個人事業主の集団だということを忘れてはいけません。最近では
大規模税理士法人が設立されていますが、それでもなぜここまで規模の大きな税理士事務所が
少ないのでしょうか。規模を求めず、質で勝負する税理士が多いからでしょうか。
ほとんどの税理士は顧問先からいただく顧問料で事務所を運営しているので、顧問先が
増えなければ、絶対に規模は大きくなりません。既存の顧問先の業務を行うことで手一杯か、
新規の顧問先の開拓をまったくしていないか、ある程度の収入が確保できているので現状で
満足しているかなど、理由はいくつもあるとは思いますが、どちらにしても規模が大きくなら
ないのは顧問先が増えないからなのです。』
◆既存の税理士事務所の弱点をつかむ
◎顧問先獲得のセールストーク (P-44
◆新規参入組の強みを活かす
◎お客さまのニーズに応えることを最優先に考える
◆力の分散を避け、一点集中攻撃する
『 分野・業務の絞り込みについても税理士は難しいかと思います。95%以上の税理士事務所は、
特化している業種はあるかと思いますが、顧問先は法人中心であり、月次訪問と申告書作成業務を
主たる業務としています。』
『 しかし、もし、自分の事務所が専門分野に特化することができ、それが認知されればこんなに
強い事務所はありません。NPO法人・公益法人・介護保険事業法人・医療法人等専門分野を
持つことを常に心掛けることが必要です。「この先生は、この業界に詳しいな」と思っていた
だけるほど、顧問先との信頼関係は強固なものとなります。』
◆優秀な営業マンに出会う方法
◆顧問先向けセミナーの開催も重要
★2005年の本にも関わらず、丸善では平積みされていました。
読んでみて納得、今でも、十分通用する中身です。
これを、当時、自らの実績を元に、執筆されたことを考えると、恐るべしですね。
私みたいな、周辺業界(?)でも、かなり参考になりました。
本日は、この辺で。