藤田 憲一 (著)『末期ガンになったIT社長からの手紙』
出版社: 幻冬舎 (2006/6/9) ASIN: 4344011732
目次
1章 再発、余命宣告
2章 最初のガン告知
3章 2アウト満塁の2割バッター
4章 人生のロングバケーション
5章 事業計画「人生の総仕上げ」
『私は自分の夢に日付を入れていました。
それに向かって必死で走り続けてきました。
私は本来、夢という言葉が嫌いでした。
それは自分では叶わないと思うことを「夢」という言い訳にして現実から逃げる人が
多いからです。
私は「夢」ではなく「目標」と考えて、それに日付を入れて必達することを考えて
いました。
・・・・・』
『30歳で著書を出す。
32歳で社長になる。
今までも夢に刻んだ日付を叶えてきました。
これからはそういう形式的なことではなく、もっと本質的な夢を叶えたいと考えいました。』
『ここ数年、グローバリズムという美名のもと、何でも訴訟社会の傾向が強くなっています。
ビジネスの世界でも杓子定規で保身的な判断や対応ばかりする方が、最近増えていると
感じます。
こういう、いわば「無責任社会」では、どんな状況も全て「自己責任」と捉えられる人が
果実を得られるでしょう。
つまり言葉はひじょうに汚いですが「大事なことは自分の尻を自分で拭える」という
ことです。
そういう私も、症状が出てからすぐに検査を受けていたら、進行はもっと遅く、
今のように再発をすることもなく普通の人と同じように何十年と生きられたことでしょう。
つくづく世の中、いや人生は「自己責任」だと思います。』
★ほぼ同世代の著者が、死に直面している、
他人事とは思えませんでした。
親に、逆告知しなければならない苦悩。
残された時間でやりたいこと、できないこと。
自分の人生を振返る・・・。
最後まで、やり遂げることはできないかもしれなくても、生き抜く。
今、健康な自分に、何ができるのか、考えさせられる1冊でした。
本日は、この辺で。