平野日出木(著)『「物語力」で人を動かせ』三笠書房です。4837921795

目次
 1章 これが論理を超える「物語」の説得力!
 2章 「言いたいこと」を「物語形式」にするテクニック
 3章 こんな「ストーリー展開」が、人の心をつかむ!
 4章 実践─「物語法」をプレゼンに生かす!
 5章 ビジネスリーダーのための「物語」活用法
 6章 企画、営業、マネジメント─「物語」はこう生かせ!
 7章 「物語的仕事」ができる人の共通点

◆「物語力」が重視されている3つの理由

 ◎説得力を高める方法としてそもそも「論理」だけでは不十分

 ◎ビジネスの現場で情報発信の担い手が急速に広がり、だれでもがそのための
  技能を身につける必要が出てきている

 ◎今後「物語」的な人生を送る人々の数が日本でもどんどん増え、その体験を
  共有する機会が確実に増える

◆ポイントは、聞き手を「対決姿勢」にさせないこと

 「・・ところがよく考えると、この「記者批判」は、自分たちが説明した内容は、
  相手が100%吸収できて当然だ、聞き手の頭の中は白紙であって、説明内容は
  そのまま吸収できるはず、という前提に立っています。・・・」

◆相手の「物語」をくつがえす、「別の物語」を用意する

◆”障害を乗り越える”ストーリーに、人は弱い

◆「3つの自問」をして、物語の骨格を作る
 質問①─主人公(あなた、またはあなたの会社)の・・・
   ②─あなたの
   ③障害を乗り越えるために、・・・

 ◎面白いストーリーには、5つの”変化”がある

◆聞き手を「話の内容」に引き込むテクニック
 ◎相手に自分と同じ体験を”錯覚”させるテクニック

◆面白い「エピソード」は、こうやって作る!
 ◎エピソードは、「入れ子構造」に構成する

◆忘れてはならない、「SO WHAT?」への答え

◆聞き手に”感情移入”させる「V字型」のストーリー

★ちょうど、この本を買う直前に、

 遠山正道(著)「スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る」を

 読んでましたので、この本で、この遠山さんの書かれた

 「物語仕立て」の企画書の見本があって、

 そのシンクロにびっくりしました。

 一時、ロジカルシンキングという言葉が一世を風靡しましたが、

 これからは、ストーリー・シンキング、の時代がくることを予感します。

 
 人が動き出す、きっかけというのは、当たり前ですが、感情にあります。

 全くのゼロから考え、論理的に正しいかどうかで、感情をさしはさまず、

 決定し、行動するというのは、コンピュータにはともかく、人間には難しいです。

 仮にできたとしても、そこに意味があるのか、というぐらい、不自然な、活動です。

 神田さんは、エモーショナルマーケティングということなので、

 早くから、人間の気持ちをキャッチする広告表現や、セールスレターの文章術を

 教材として販売されています。「PASONAの法則」などが有名です。

 こちらは、たった1500円で、

 「V字型」のストーリーの書き方を紹介しています。

 かなり、お買い得で、ダメもとでも、損はないと思います。

本日は、この辺で。

編集後記

ちょっと古い記事ですが、急に思い出しました。
記事の要旨は、いわゆる食育についての話です。長野県小県(ちいさがた)郡真田(さなだ)町での実際にあった話しで、
そこにある学校は非常に荒れていたそうです。校長は、直観をもとに、近所のコンビニで毎朝、どこの家庭のお母さんが
朝食を買っていくかを観察したところ、コンビニ弁当の子どもと問題児が、ほぼ一致したそうです。
そこで、学校給食を変えました。

>基本としてパン食を発芽玄米混じりの米食に切り替えた。育ち盛りの子どもたちのためにボリュームをいっぱいにし、
>栄養のバランスを考え、そしてなによりも、おいしくした。

そして、その校長は、教育長になると町全体の給食を見直しました。
その結果、全国的なテストで平均学力がずば抜けて高くなり、食育の重要性が証明されたというものです。

最近、ムスメに、なるべく甘いものを控えるように、”しつけ”を切り替えました。

けっこう、変わりました。

お陰で、私も、和菓子を買うことが禁止されました(笑)。

投稿者 himico-blog