今日の一冊です。
大山毅著、「経理の仕事」、祥伝社、¥1500ーです。
目次
1、経理って何をするの?
2、決算書のことを理解しよう
3、経理の基礎は簿記
4、決算業務の流れをおさえよう
5、月次決算と損益管理の実務
6、会社と税金の関係
7、資金調達と資金運用の実務
8、会計ビックバンと社会の流れ
9、企業分析と企業評価の基本
◆経理のわからない経営者は去れ
京セラの稲盛和夫氏は、「会計がわからんで経営ができるか」と述べています。
会計の基本的事項・考え方を身につけることは経営判断に不可欠だとおっしゃっているのです。
◆予算と決算
決算はどのような会社にも不可欠ですが、予算の方は強制的なものではありません。
会社の成長のためにどちらがより重要かといえば、それは予算です。
◆経理は会社の情報の宝庫
知らないうちに、会社全体の情報が経理部門に流入してくるような経理システムを作る必要があります。
例外は、保証行為とか、クレームなど金銭の授受が伴わないものです。
◆経理は重要な参謀役、うるさい経理であれ
経理がしっかりするということは、必然的に他の部門との摩擦が強くなります。反発もあるでしょう。
しかし、時に聞き流し、時に説得して、経理の主張を貫きとおす必要があります。
◆仕入取引ー費用収益対応の原則
商品を出荷すると、出荷基準により、売上高と売掛金が計上されます。そして、売上高と直接的に関係した売上原価を認識します。売上高と対応した原価だけを認識する考え方を、費用収益対応の原則といいます。
◆銀行以外の資金調達
◎リース契約
資産の取得なし、キャッシュフロー改善、資産効率改善
◆資産・負債の実際残高
残高確認のために、決算日現在で確認状を送付します。確認状には自社の送付先にたいする売掛金・買掛金の残高を記載して、空白欄に相手先の当社にたいする買掛金・売掛金残高を記載押印の上、返送してもらいます。
ー以下、経理とは関係ないので、ご興味ない方は、飛ばしてくださいー
先日リクエストのあった「脳経済学」ですが、
スミマセン、私の造語でした。
正しくは「脳学部経済学科」です。頭の中で勝手に省略したんですね!
週間ダイヤモンド3月12日号の、山崎元さん、「マネー経済の歩き方」です。
◆投資分野では過去20年「行動ファイナンス」という研究が進んだ。
伝統ファイナンスは、「損得の合理性にもとづいて行動すればこうなるはず だ」という、根拠づけから、これに反対の立場。
◆しかし、理屈に合わない投資家の近視眼的行動が、
脳の機能に起因する必然的な傾向として説明されるようになると、
旧来の理論が主流派ではなくなる。
強度の経済合理性を前提とした旧来理論は、
特殊なケースの補完的説明をする位置づけに、立場が後退する。
◆理論が使いものになるかどうかの判断は、
①脳科学的整合性
②データへの説明力
③経済論理的整合性
というふうに位置づけが変わる可能性がある。
◆最終的には、金融商品を開発する人間も、脳研究を利用することになる。
というお話しなのです。まだ難しいというか、
つまり私流に解釈すると、
「あんまり実感を伴わない難しい理論を勉強しても、
研究が進むと、勉強したことが全てムダになる可能性がある?
だから、なるべく実務の実態にそったことを学ぶ。」
となります。これは言い訳ではないですから(汗)。
もう少し本を読んで勉強したいテーマではあります。
本日は、この辺で。