『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』堀 公俊・ 加藤 彰(著)
出版社: 日本経済新聞社 (2006/09) ISBN-10: 4532312884

目次

第1章 基礎編―議論を描けば話し合いが変わる
第2章 技術編―ファシリテーション・グラフィック上達の6つのポイント
第3章 実践編―ファシリテーション・グラフィックを使ってみよう!
第4章 研究編―ファシリテーターの頭の中を解剖する!?
第5章 熟達編―ファシリテーション・グラフィックを極めるために

◆皆さんの会社の会議室にホワイトボードはあるでしょうか? それはいったい何のために置いてあるのでしょうか?

『最適な答えは「話し合いを促進する」ためです。皆の前で議論を描いていけば、メンバーの参加意欲を引き出し、
話し合いのプロセスを共有させることができます。ひいては、それが「皆で一緒に力を合わせて取り組んでいる」
という一体感を生み出します。』

『 板書をする人(グラフィッカー)が、会議の進行に一番大きな影響力を持っているのです。通常は、
ファシリテーターが板書もするケースが多いために、結果的にファシリテーターが力を持つわけです。
板書する人がなぜ大きな影響力を持つのか──その理由は、板書をする人が、個々の発言をどのように要約するか、
多様な意見をどう整理するかで、議論の組み立てを舵取りできるからです。
板書係や記録係というと、下っ端の仕事のように思えますが、実は会議で一番重要な役割を担っているのです。
板書した内容もさることながら、板書することそのものが影響力を生む、と言ってもよいでしょう。ですから、
皆さんが身の回りの話し合いを改善したければ、勇気を持ってホワイトボードの横に立つのが一番の近道なのです。』

◆空中戦を地上戦に変える

『 この限界を打ち破るには、容量の大きいグループメモリー(共通の記憶)を全員で持つことです。それは議論を
可視化(目に見えるように)することで可能となります。視覚化されたフレームワーク(思考の枠組み)を共有
しながら議論を進めていうのです。
討論番組を見ても分かるように、言葉だけが飛び交う空中戦をいくらやっても議論はまとまりません。議論を
視覚情報に落とし込み、可視化された共通の枠組みで話し合う地上戦に変えなければなりません。空中戦から
地上戦へ、それがプロセスの共有と対等な参加を両立させる絶好の方法なのです。』

◆「仕切りテーター」にペンを渡すな

★某名ファシリテーターから、紹介された本です。
本当は、ネタバレしないようが良いのかもしれませんが。

時間がないので、紹介する量が少ないわけでなく、
テクニックの場面は、図をみたほうが早いので、
興味がある方は、「買って下さい!」というアサマシ系です。

ファシリテーターというと、司会者・議事進行ということしか思い浮かびませんでしたが、
ポストイットを活用するとか、
様々なノウハウと、グラフィッカーという役割があることを知りました。

中小企業の社長、コンサルタントに、激しく、お勧めです。

本日は、この辺で。

 

 

編集後記

 

昨日は、夜の九時ごろに、居酒屋を出ました。

しかも、真っ青なことに、

私の水色の特大傘がありません。

この暴風雨の中、傘なしで帰るのか・・・

とりあえず、

最後まで残り、余った、普通サイズの水色傘をさして、帰りました。

幸い、私はほとんど降られなかったので、

どなたか、必要な方に、特大サイズが渡ったのだと思います(笑)。

投稿者 himico-blog