『頭のいい人が儲からない理由』坂本 桂一(著)
出版社: 講談社 (2007/3/27) ISBN-10: 4062820455
目次
第一章 動きを止めたら死ぬだけだ
●焼き鳥屋かラーメン屋かで迷うな
●一と二の間にある成功の臨界点
●閾値を超えるまで続けよ
●営業の極意は相手を自分の頭の中に住まわせること
●相手の会社に居ついてしまえ
●一本筋の通った人は失敗する
●見る前に跳ぶな
第二章 常識はビジネスの敵だ
●小さい会社のほうが勝つ
●売れれば売れるほど掛け率を上げよ
●ヒットしたら値段を上げろ
●まじめで勤勉だと成功が遠ざかる
●ムダを省き密度を上げれば時間はいくらでもできる
●人脈なんかつくる必要はない
●新聞を読むのはムダ
●教養があればムダなことをしなくて済む
●情報は仮説を検証するために利用せよ
第三章 正しい戦略のみが勝つ
●十時間かけて仮説を出し切れ
●マトリックスで未来がわかるわけがない
●売りたかったら、もう売るな
●充実感があると戦略を誤る
●成功したければ戦略を立てる力を磨け
●販路を限定して高値で売りまくる
●バイヤーがウォッチしている店だけで売る
●負けも商売のネタにできる
●第二グループを一くくりにする価値を提案してトップになる
第四章 儲けのメカニズムを見つけよ
●ちり紙交換は二度アパートをノックする
●メカニズムを知ってシンプルに行動せよ
●陣地を取れ
●あなたもボーダフォンが買えた
●強い相手でも土俵の外に出れば勝つのは簡単
第五章 勉強できる人は起業できない
●調べるな、考えよ
●ビジネスの正解は『ドラゴン桜』の真逆にある
●マーケットがないところで大ヒットを飛ばす
●ポルシェが欲しいから会社をつくってなにが悪い
●起業するなら学校ではなくトップ企業に訊きに行け
●成功する創業社長の共通点は異常な執念深さ
●成功するまでサイコロを振り続ける孫正義
●失敗は恥ずかしくない
●おカネは人を殺しに来ない
第六章 トップとリーダーは資質が違う
●優秀なリーダーに組織は任せられない
●メタリーダーは優秀である必要はない
●メタリーダーを育てる
●組織図が先か、人が先かでリーダーの資質がわかる
◆営業の極意は相手を自分の頭の中に住まわせること
『・・だいたい、誰にしても同じセールストークで済まそうというのが横着すぎる。
商品を一から十まで全部並べて、「どれも素晴らしいですよ、さあ、どれにしますか」。
そうじゃないだろう。商品が十あるのならそのうちのひとつを選び、「あなたにふさわしい
のはこれです、なぜなら・・・・」とちゃんと説明できるのがまともな営業マンというものだ。
そして、そうするには、相手のことがわからなければならない。よく、相手の立場で考えろ
というだろう。これは私流にいうと、相手の像をつくって自分の頭の中に住まわせろという
ことになる。自分流に相手のシュミレーターを作るのだ。』
『 大塚商会の元専務で、私の尊敬する石濱榮一さんは、かつて私にこう教えてくれた。
「営業には二通りいる。これを買えと叫べる奴と、最後まで叫べない奴。買えと叫べなければ、
その前のセールストークがどんなにうまくても、モノなんて売れるわけがないんだ」』
◆ムダを省き密度を上げれば時間はいくらでもできる
『 決めるのが目的の会議なら、参加人数は五人が限度、理想は三人だ。それ以上いても
全員の集中力が散漫になるだけで、いいアイデアなど出はしない。
一方、報告のための会議だったら、関係のある人間をすべて呼んで発表すれば短時間で済む。』
◆ちり紙交換は二度アパートをノックする
『・・それでも、アパートをノックして回ろうかと思いついたときは、そこまでやるちり紙交換は
さすがに見たことがないなと一瞬躊躇しかかった。だけど、冷静に考えたら、やりすぎだとか
なんとか自分に言い訳をして、やらずに少ない量で帰るより、思い切ってやってトラックを
満杯にして帰ったほうがいいに決まっている。
「ここでノックできるかできないか、その差が人生を分ける。俺はノックできる人間になる」。
そう思った途端、恥ずかしいなどという気持ちは一切なくなった。まさに、いま考えるとあれが
私の、人生の目覚めの瞬間だったような気がする。』
★この本は、ビジネス本ブロガー仲間のsmoothさんに、先を越されてしまいました。
ちょっと、残念です。
けれども、読者のあなたは、ふたりの記事を両方読まれると、
理解も二倍だと思います(ホントかな?)。
起業される方には、ぜひ、お薦めです。
弱者の戦略が分かりますし、
がむしゃらに、汗かいて、走り回るだけではいけないことが、よく分かります。
本日は、この辺で。