『挑戦!グレート・カンパニーへの道―小山流人づくり・組織づくりの原則』小山 政彦(著)
出版社: 同文館出版 (2007/03) ISBN-10: 4495573810

目次

 1章 会社には乗り越えなければならない壁がある
 2章 改革の肝はモチベーションアップ
     ─社員の戦意が上がれば業績も上がる
 3章 会社の戦力アップへの「ギアチェンジ」
     ─改革を軌道に乗せるための次なる手順
 4章 活き活きとした組織をつくるために
     ─会社の「体質」を変えるということ
 5章 ”人財”なくして組織は成り立たない
     ─組織を支える人をどう集め、どう育てるか
 6章 経営を左右するのは人間性
     ─権力の解剖と私の体験的リーダーシップ論
 7章 心の経営でめざすはグレート・カンパニー
     ─”ありがい”を求めて

◆社長が蛻変(ぜいへん)しなければ会社も蛻変できない

 『 社長蛻変自身がするということは、いろいろな勉強をしたり、自分で意識して姿とうか表面に
  現れてくるものを変えるということです。もちろん、本質的に人間がまったく変わってしまうような
  ことはありえません。ただ、わかりやすい例で言うと、部下に接するとき頭ごなしに言うのを
  少し我慢できるようになるといったことはできるはずです。
   「そんな簡単なことで」と思われるかもしれませんが、実際にはこれがなかなかむずかしく、
  一事が万事なのです。部下と議論するときなど、社長が絶対にしてはならないことは、お互いの
  勝ち負けに持ち込んでしまうことです。・・・』

◆会社経営の基本は「潰さない」こと

 『 また、日頃から社員にローコスト意識を徹底させることも重要です。私自身、そのことをかなり
  口うるさく社員に伝えてはいますが、口で言うだけではなかなか徹底することはできませんから、
  実現のための仕組みやルールを設けて、社員が意識するように働きかけています。
   これも、会社の業績が落ち込んで苦しくなってから手を着けても手遅れなので、好業績の
  成長期にこそ手がけておくべきことだと思います。』

◆予想を覆す急激な業績アップを体験

◆それは、社員のモチベーション・アップからはじまった

◆ベースになった「KOYAMA流・社長の十か条」

 『「功には録を、能には職を」』

 『「たくさん稼いでくれた人には給料や賞与で報いるよ。でも、部下の面倒をよく見たり、
  会社を愛する人でないと執行役員にはしないよ」』

★船井総合研究所の小山政彦代表取締役社長の最新刊です。
 この方は、家業の倒産や、
 二代目として家業の成長を支え、親子の確執というか、
 経営方針の違いから、実家を飛出し、船井総研に平社員として、入社した。
 という、あまり通常ではない、キャリアをお持ちです。

 けれども、
 その点から、非常に分かりやすい、成長戦略や、中小企業向け弱者の戦略を語っています。
 とくに再建や、再成長に向けての、やるべき手順については、とても参考になります。

 二代目・三代目で、会社を再成長に向かわせたい方にお薦めです。

本日は、この辺で。

投稿者 himico-blog