『道をひらく (文庫) 』松下 幸之助(著)
出版社: PHP研究所 (1968/05) ASIN: 4569534074
目次
まえがき
●運命を切りひらくために
●日々を新鮮な心で迎えるために
●ともによりよく生きるために
●みずから決断を下すときに
●困難にぶつかったときに
●自信を失ったときに
●仕事をより向上させるために
●事業をよりよく伸ばすために
●自主独立の信念をもつために
●国の道をひらくために
◆あいさつをかわす
『 さわやかな朝の空気を胸いっぱいに、わが家の前の道を掃除する。勤めの早い近所の人が
向こうからやって来る。”おはようございます””おはようございます”
何気なくとりかわすこの朝のあいさつは、毎日の習慣のように、何でもないことのように
思えたりするのだが、私たちは、もう少しあいさつの大切さを考えてみたい。
・・・私たちの遠い祖先から伝わってきたこのあいさつというものは、いわばおたがいの毎日の
暮らしの潤滑油とでもいった尊い働きを果たしているのである。・・』
◆止めを刺す
『 昔は、いわゆる止めを刺すのに、一つのきびしい心得と作法があったらしい。だから武士たちは、
もう一息というところをいいかげんにし、心をゆるめ、止めを刺すのを怠って、その作法に
のっとらないことをたいへんな恥とした。
ものごとをしっかりとたしかめ、最後の最後まで見きわめて、キチンと徹底した処理をすること、
それが昔の武士たちのいちばん大事な心がけとされたのである。その心がけは、小さいころから、
日常茶飯事、箸の上げ下げ、あいさつ一つに至るまで、きびしく躾けられ、養われていたのであった
。』
★一ページ見開きで400文字前後のコラムが、たくさん載っています。
ちょっと、電車に乗る一駅、二駅の間に読めますので、
ポケットに入れるには、やや大きいですが、お勧めです。
神田昌典氏が、松下幸之助さんは、偉大な哲学者だ、と仰っていましたが、
この本は、経営者はだけでなく、人生の生き方そのもののお話です。
繰り返し、読んでみたい1冊です。
本日は、この辺で。
編集後記
昨晩は、以前勤めいた会社の元上司と、プチ忘年会でした。
久々に、熱い営業論を聞き、
営業は『情熱だ』という、その言葉・勢いに、激しく共感しました。
全国トップレベルの営業所長から、
いろいろアドバイスを頂き、本当に勉強になりました。
でも、
あいかわらず、酒は飲まず、ウーロン茶でお付き合いしました(笑)。