『「仕事ごころ」にスイッチを!―リーダーが忘れてはならない人間心理の3大原則&実践術』小阪 裕司(著)
出版社: フォレスト出版 (2002/08) ISBN-10: 4894511339
目次
第1章 会社に何が起こったか
第2章 人の心にスイッチを入れる人間心理の3大原則
第3章 「抵抗」と「離反」を越えて
第4章 「神話となるチーム」の土壌はこうしてつくる
第5章 誰もがヒーローになれる驚異のメカニズム
第6章 ヒーロー化を加速させる5つの方法
◆「人間ってすばらしい」?
『「神話となるチーム」には、たとえばこういう特徴があります。
●働いていることに誇りを感じている。
●自分たちのやっていることを好きになってくれるお客のことが好き。
●メンバー同士の仲がいい。
●(仲がいいが)なれあいでなく、適度な緊張感を持っている。
●社長やマネジャー(トップリーダー)が尊敬され、好かれている。
●数字や業務上の責任に関して、意識が高い。
●自分たちが率先して動く。
●何かスゴイことをやってのける(「そんなことは不可能だ」と外野から言われても歩みを止めない)
●何より仕事を楽しんでいる
この本ではそういうチームをいかにつくって育てていくかということがテーマです。
そのポイントが「何が、あるいはどうすれば人の心にスイッチを入れることができるのか」という
ことになります。』
◆13%以上を組織づくりにかけてはいけない
『 会社にとって、マネジメントとは重要な課題ではありますが、それが会社の目的ではない──これが
その理由です。』
『 九州にいらっしゃる高名なコンサルタント、ランチェスター経営代表・竹田陽一先生にお話をうかがったときに、
先生がこういうことをおっしゃっていました。
「組織戦略には、経営全体の13%以上を割いてはいけない」
わたしはこういう配分をパーセントで言われたことは初めてだったんですが、同感です。
これは竹田先生がこれまであまたの企業をご指導されてきたご経験と、知識から編み出された「竹田ビジネスモデル」
の考え方です。
竹田先生いわく、「営業戦略、つまりお客づくりがまず一番重要で、全体の53%をこれに費やすべきである。
次に商品戦略、これが27%」
そうするとあと残り20%しかない。
そのうちの13%が組織戦略。
ちなみに残った7%が財務戦略だそうです。
竹田先生のお言葉を借りると「日本の経営者の多くは、会計から入るのが間違いなんだよ。会計をちゃんとやって
いれば会社がうまくいく、そんなことありえないんだよ」と。もちろん会計はちゃんとやれていないと会社は倒産しま
すが、会計をちゃんとやっていたって、お客がつくれないとだめなんだ、ということもおっしゃっていました。』
◆笑顔のない会社
『 実は、自分の言う事を素直に聞き、素直に動く人ができればいいのかというと、それは危険なんです。
それでは自ら考え、提案し、活動し、何かスゴイことをやってのける「神話となるチーム」にはなりません。』
◆第一原則 「快」と結びつける
『「快」を選択し、行動すると、脳は活性化する』
『常に仕事と「快」を結びつける」』
◆「ほめる」ではなく「ねぎらう」
『心から、その人が今まで生き残ってきたこと、わたしとともにいてくれること、このことに対する敬意をもった時に、
言葉というものは沸いて出てくる』
◆第二原則 「意味」を与える
『「意味」というものは、人にとって不可欠なものです。
人は、意味のないことはやろうとしない。やりたくない。
人は、意味のないことには向かわない。
人は、「意味」を求めて生きる動物なのです。
「意味」を与える──このことは、神話となるチームづくりの最も重要なコンセプトです。』
◆「何をやるか」ではなく「なぜやるか」
◆第三原則 「演じさせる」
『人は演じたとおりの人間になる。本当です。』
『人は演じる、自分の役割、新しい役割を演じることで、自分自身の秘めた能力に目覚め、発動する』
◆期待を態度にする
◆合宿効果を活用する
『「合宿」って、やってますか?
チームメンバーを集めて合宿をやる。
合宿というのは、非常に効果があります。
わたしはもう昔から実践しています、合宿。
これは私の例ですが、特にどういうときにやるかというと、団結式を兼ねてやることが多い。』
★リーダーシップや、マネジメントを学ぶには、最高の1冊です。
わたしも、この本を読んでから、仕事で合宿を活用したいなと、アイデアを暖めつつ、
苦節、3年ぐらい。
ようやく、昨年の11月から箱根での合宿をスタートし、
今では第四回目を先日、迎えました。
ひとり、ひとりが、ヒーローになるまでは、いきませんが、
脇役では済まないだけの、場の雰囲気があり、
プロジェクトを加速するには、もってこいの、ノウハウだと思います。
マネージャーや、中小企業の社長さまに、特に、もれなくお勧めです。
本日は、この辺で。
編集後記
先日、妻より、聞かされました。
ぶーちゃんが、弟が欲しいと、言い出したそうです。
妻 『どんな、弟がいいのと?』
ぶーちゃん 『パパ、みたいな弟がいいの』(ちなみに、ぶーちゃんは、「キムタク」好きです)
やっぱり、ちょっと、嬉しいものですね。