近藤淳也(著)『「へんな会社」のつくり方 』翔泳社です。4798110523
目次
はじめに インターネットは知恵の増殖装置
01 情報を共有する
02 仕事をする場所
03 ユーザーとともに
04 はてなの周縁から
おわりに 18歳の自分に向けて
近藤淳也のハイリスクで魅力的な二面性(梅田望夫)
◆インターネットは知恵の増殖装置
『例えば、たまたま読んだ本に面白いことが書いてあって、専門外なので頓珍漢なことを
考えているかもしれないけれど、正直にその感想をブログに書く。すると思わぬところ
から「その問題はこういう風に考えることもできるのではないか」とか「私の意見は
こうです」といった意見が届く。そして、より一層物事の理解が深まる。・・・』
『こういう経験を繰り返していると、インターネットは知恵を預けると利子をつけて
返してくれる銀行のようなものだ、という感じがしてきます。』
◆世の中は”でたらめな仕組み”で動いている
『・・ルールを作り変えるときに一番重視するのは、「たくさんの人がなるべく楽しめる」
ことです。つまり、いつもみんながちゃんと楽しめるように、といういわば「全体最適の
問題」を頭を絞って毎月繰り返し考えていたのです。』
◆情報が隠蔽されないサービスを
『・・こうやって見てくると、僕は「好きなようにやりたいのに、そうさせてくれない
強制的な力」がどうにも気になって、その強制の根拠を納得いくまで知りたがる傾向が
あるようです。』
◆私とあなたの情報を共有する
◎恋人や家族と仕事の話をしますか?
◎問題を誠実に伝える人に
◆社内で情報を共有する仕組み
◎情報の私物化を禁止する
◎情報は閲覧者が選択する
◆会議の無駄をなくそう
◎進行管理システム「あしか」
『紙による進行管理システム「あしか」』
◆開発者が楽しく仕事できる環境
◎ペアプログラミング
1、ペアで作業を行なうため、仕事以外のことは一切できない
2、「これはあとからちゃんと作るから今は適当に作っておこう」という
「とりあえず」なプログラムができにくく、プログラムの品質が上がる
3、作業者間のノウハウが共有され、スキル向上につながる
『ペアプログラムは短時間に物凄い集中力が必要となるので、だいたい
1ターム2時間程度で一日に3回くらいまでにして、あとは帰って寝る、・・』
◆開発合宿と移動オフィス
◎カードゲームで人間を知る
◆いろいろな試み
◎他の会社とオフィスを交換する
◎ブログで人材採用
「・・それは、ブログはインターネット上の人格みたいなものだということです。
実社会の人格を表す「履歴書」という書類と同時に、インターネット社会の
中での人格を表す「ブログ」がないと、なかなかその人を判断できない・・」
◎偉くない管理職
「実際に、新しく入った社員が年上の開発者のタスク管理を行なう、という
方法を試していますが、うまく回りはじめているようです」
◆ユーザーとともにサービスを開発する
◎オープンソースプロジェクトの組織力をもたらしたインターネット
◎不具合の有無よりも重要なこと
『「不具合をゼロにする」ことと同時に、、「不具合対処のプロセスをオープンに
する」ことの重要性が増しているのです。』
★変わった人です。
いわゆる、グイグイ人を引っ張るトップの肩の力というか、馬力をぜんぜん感じません。
物凄い、自然体ながら、発想が非常にユニークで、かつ、合理的です。
ホリエモンとも、異なる、次世代の経営者像かもしれません。
ちょっと、応援してみたくなりますね。
これまた、勉強になりました。
本日は、この辺で。
編集後記
先日、駅のトイレで用を足していると、
となりのブースの5歳前後、小さな子どもが、声をかけるともなく、話しています。
男の子: 「寒くなりましたね~。」
(その男の子は、半そで半ズボンです。私は、コートを着ています。
そりゃ、寒いかもしれんなと思いつつ)
私 : 「そうですね。寒くなりましたね」
男の子: 「でも、もうすぐ、暑くなりますね。」
私 : 「そのうち、暑くなるでしょうね」
男の子: 「暑くなったら、セミが出てきますね」
私 : 「セミですか」
男の子: 「でも寒くなると、セミは死んでしまうんですよ」
私 : 「そうなんですか?よく知ってますね。」
男の子: 「寒くなっても、人間は死にませんけどね。
あっ、車に引かれたら、死んでしまいますけど」
私 : 「それは、怖いですね。」
と、たわいもない会話だったんですけど、
子どもは、面白いなぁなんて、思いました。
(ウチのムスメも、どこかで知らない人と、こんな会話をしているかもしれません)