財務スコアボードを! 「財務とは何か(Managing by the Numbers)」

書評 経理本

チャック・クレマー、ロン・リケット、ジョン・ケース著(訳:菊田良治)「財務とは何か(Managing by the Numbers)」日経BP社、4822242285です。

帯「IBM役員、ルー・モブレーが開発したマトリックスによる『先を見る財務』の全貌」。

目次
第1章 会計に関する二つの議論
第2章 バランスシート
第3章 損益計算書
第4章 キャッシュフロー
第5章 三つのボトムライン
第6章 財務スコアボード
第7章 三つの財務目標
第8章 最適業績のための経営:純利益
第9章 最適業績たのめの経営:営業キャッシュフロー
第10章 最適業績のための経営:資産利益率
第11章 比率のマジック
第12章 先を見る財務会計

◆要するに本書は、
◎会計学専攻の学生のための本ではなく、自分たちの企業が実際にどうなっているのかを知る必要があるか、
あるいは知りたいと思っている経営者や会社のオーナーのための本である。あなたがあなたの会社をよりよく
経営することを手助けする本なのだ。

◆資本を理解する(なぜバランスシートはバランスするのか)
◎IBMのルー・モブレーは、バランスシートとは事物を人々に連結するスナップ写真であると好んで行った。

◆損益計算書
◎損益計算書(P&L)はあなたに何を知らせるか(そして何を知らせないか)
◎一定期間にわたって、あなたの会社に利益を生み出す能力があったかどうか、すなわち会社が儲かったか
どうかについて、その計算書はあなたに告げる。

◆発生主義会計
◎大概の損益計算書は発生主義の原則に基づいている。発生主義の損益計算書は、現金が実際に移転したかどうか
に関係なく、一定期間の売上と、その売上に関連した費用を明らかにする。
◎その期間にあなたが「発生せしめた」収益と費用を示す。そのような損益計算書の見事さは、原価および
費用を損益計算書の対象期間中に生じた売上に「対応させ」、それによって、当該売上が実際に儲かっているか
どうかをあなたに知らせることができる点にある(会計士はこれを「対応原則」と言う)。

◆キャッシュフロー
◎「利益を上げなくても長い間営業することはできる。しかし、現金がなければ一日たりとも生きられない」
とルー・モブレーは言っている。

◎キャッシュフロー計算書は優れたアイデアであるが、まだ十分良く理解され利用されているとは言えない。
会計士は、自分が作る間接法キャッシュフロー計算書が優れているのだ、とあなたに言うかもしれないが、
それは違う、我々を信じて欲しい。直接キャッシュフロー計算書は小切手帳と類似している。それは、
実際に流入し流出する現金を示し、これたのキャッシュフローを企業経営に役立つような分類に編成する。

◆財務マトリックス
◎モブレーが考え出した。バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書および期末バランスシートを表す
単純な1ページのマトリックスを作った。「モブレー・マトリックス」→「財務スコアボード」と再命名。
(P-82)

◆比率のマジック
◎本書の中心テーマは、財務諸表がジグゾーパズルのように統一体として調和しているということである。
一つの計算書上の変化は他の計算書上に反映され、それらのすべてを財務諸表スコアボードに統合すれば、原因と結果と
を追跡すりことができる。あなたの企業の財務書諸表がなぜそのような結果になったのかを、あなたは知ることができる。

◆デュポン等式で業績を分析する
◎E・I・デュポン・ド・ナムール(デュポン社の創立者)によって開発された
◎売上高利益率(ROS return on sales)
ROS = 純利益÷売上高
ROA = 純利益÷資産

ROA = (売上高÷資産)×(純利益÷売上高)
POA = (売上高÷資産)× ROS

◆資産回転率
◎(純利益÷売上高)×(売上高÷資産) = 純利益÷資産
ROS×資産回転率 = ROA

◆拡大デュポン等式
◎一般的に経営者は、会社の健康状態を評価するときはROAに最も注意を払う。それは最も広い基盤に立つ「利益」計算であり、
売上高・費用・資産の管理に関する会社経営者の仕事ぶりを一挙に暴露するものだ。会社のオーナーや株主は、対照的に、
利益のもう一つの測定値である自己資本利益率(ROE)に最も関心を寄せることが多い。

◎ROA×財務レバレッジ = ROE
(資産÷純利益)×(資産÷資本)= 純利益÷資本

◆先を見る財務会計
◎目標設定、計画立案、その実現

★どのような経緯で購入したか記憶にないのですが、この本は足掛け半年くらいかかって読んでいます。
実際には、居間に放置されていたという表現が近いのですが(笑)、休みの日の夜などにちょこちょこ読んでいました。
正直言って、良い本だということは分かるのですが、中身については、後二回は読まないと良く分かりません。
実例で出てくる起業のストーリーは良く分かるのですが、財務スコアボードや比率のマジックあたりは、
自分で書いたり、計算したりしないと、読書だけの理解では限界かもしれません。

本日は、この辺で。

編集後記

土曜日の地震は、大丈夫でしたでしょうか?
私はお陰様で無事でしたが、都内某所でどっさり本を買った帰りで、エスカレーターで下っていました。
「誰がこんなにエスカレーターを揺らすんだ?」と訳の分からないことを考えてたら、周囲が大騒ぎなので地震と気づきました。

営団地下鉄に乗りたかったのですが、全線停止。
「ツイテナイ!と思うよりもツイテル、というか、これを楽しもう!」と頭を切り替え、散策です。

大学生時代に良く行った懐かしいラーメン屋を見つけ、ラーメンを食べました。

まぁ、楽しかったです(笑)。
でも、いろいろ対策が必要なことが分かりました。

 

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