自ら語る小倉昌男の経営哲学

書評

 

 

「自ら語る小倉昌男の経営哲学 日経ベンチャーDVD BOOKS」日経BP ; ISBN: 4822210286 ; (2005/08)

目次
第1話 老害を生む長期政権 先代を否定する覚悟を
第2話 競争に勝てず新市場に活路 常識否定し宅急便に挑戦
第3話 明日の需要開拓に布石 主婦にわかる商品提供
第4話 買い手の論理でサービス 分業やめ“寿司屋経営”へ
第5話 事業は時間をかけて育てる 現場情報を知るパイプを

◆戦略転換は次の経営陣の手で

「ヤマト運輸の将来を考えると、私が身を退く選択をすることが、攻めの戦略になるのです。だって、
何らかの肩書きを持って会社に関与すれば、社員はどうしても私の顔を見て仕事します。会社を
取り巻く環境がどんどん変わっているんだから、会社の戦略も転換しなければなりません。
それには私の存在を否定して、次の戦略を考えなければならない。私がいれば、いつまでも
自立しませんよ。」

◆決断力のない経営陣は困る

◆トップ人事にも競争原理を

「よくあるじゃないですか、ライバルになりそうな人間を排除するということが。これは私の欠点なん
ですが、割りに完璧主義者なんです。自分に甘くて、他人には厳しいんですね。でも、ライバルに
なりそうだからといって、蹴落とすようなことはしませんよ。」

◆経営は循環なり

「・・いい循環に入れば利益が出ます。利益がでるから品質も良くなり、給与ベースも上がります。
設備投資もできます。社員のやる気も出て、モラールも高まり、さらにいい結果につながります。」

◆組合の理解得て宅急便を

「どうだ、万年赤字すれすれのところで、春闘の度に角を突き合せるより、いい循環に入ろうよ」

◆輸送の商品化を目指す

「宅急便の開発を、最初から、商品化計画と言い続けていました。また、商標登録もしました。
社運を賭けた新製品だから、それがヒットすれば、経営者としてこんな簡単なことはありません。
でも、世の中はそう甘いものではないですね。・・」

◆戦略思考が大ヒット生む

「戦術というのは、目の前の毎日の闘いに勝ち、シェアを上げるための考えです。これに対し、
明日の需要をいかに創りだすかが戦略なんですよ。だから、完全なネットワークを構築することが、
ヤマトの戦略だったんです。宅急便を開発し、展開して一番勉強になったのは、戦略が企業に
とっていかに大事なものであるかということです。」

★これは、89分の講演DVDがおまけといか、そちらがメインです。
小倉 ヤマト運輸元会長は、ほとんど講演をされてないようなので、貴重なものです。

それが、2千円を切った価格なので、お手頃です。

私は、自分で見るのはもちろんのこと、
社内の勉強会で、使いました。

すぐ、業務に役立つかは別として、
社会常識というか、知識の幅や考え方のトレーニングに、コストパフォーマンスがとても高い1冊です。

本日は、この辺で。

 


 

編集後記

土・日と、講習に参加した為、ちょっと、寝起きがツラカッタです(笑)。

ムスメには、日曜日の朝、勉強に行くと断っていきました。

ムスメ:「会社に、行くの?」

私  :「会社じゃない、学校みたいなもの?」

ムスメ:「小学校?」

私  :「小学校じゃないんだけど、そんなものかな」

帰宅して、晩御飯を食べながら

私  :「お陰で、いっぱい勉強したから、パパ頭が良くなったよ!」

ムスメ:「私も・・・」

「二人はプリキュアのテレビを見たから、頭が良くなったよ!」

私  :「そうか、ぶーちゃんも、テレビ見て、頭が良くなったんだ、良かったね(苦笑)」