棚橋隆司、井上徳四郎著「これで企業財務はよみがえる!」

書評 経理本

棚橋隆司、井上徳四郎著「これで企業財務はよみがえる!」清文社です。4433243159

目次

第一部 社長のための企業財務
第1章 自己資金中心の経営に貢献する財務
第2章 資金繰りを決める売掛金の回収と債権管理
第3章 手形取引先は総債権(売掛金+受取手形)で管理する
第4章 粗利益を商品別につかむ商品収支の検討
第5章 商品管理と棚卸により間違い是正に取り組む
第6章 資金繰りと資金調達の順序
第7章 月次決算の有効活用法─月次決算で決まる経営改善のレベル
第8章 P─D─C─Aのビジネスサイクルがすべての基本

第二部 決算実務と税実務
第1章 月次決算とは何か
第2章 損益計算書の読み方
第3章 キャッシュ・フロー計算書
第4章 貸借対照表から回収と支払を検討する
第5章 事業計画
第6章 法人税と所得税─税金を考える
第7章 退職金について
第8章 法人の税務対策

◆すべての仕事は資金につながる
◎会社内で行われるあらゆる仕事は必ず資金を生み出す活動か、資金を消費する活動のどちらか。
◎仕事というものは、決して部分ごとの細切れにしてはいけない。部分をいくら直しても全体である
企業は決して良くなりません。

◆経営の本来勘定は5つだけ─仮勘定は使うな
◎買掛金、支払手形、在庫、売掛金、受取手形。

◆経営成績の記録・計算、分析、報告、そして改善提案を行う財務
①月次決算は締後10日以内(5日が理想)、本決算は1ヶ月以内に終了させること
②数字と現場を近づける
③現場の人たちの理解と協力が得られること

◆自己資金中心の健全な企業経営への転換を図る財務
①売上債権の回収を早くする
②無駄なコストを抑える
③在庫を減少させる、または持たない。
④仮払いの整理を早くする
⑤社長貸付金、仮払いも整理する

◆企業経営における運転資金の捉え方
◎図表2 売上代金回収及び仕入代金支出のプロセス(P-19)

◆売掛金の残高確認を取る意味
◎目的:当社元帳残高の検証
売掛金債権の保全
担当者の不正防止
不照合解決の近道

◎方法:物品受領書の完全取得
未回収残高の内訳と個別照合
回収時に相手先が押印した渡証
期末残高確認書の100%取得

◆回収の4原則
1)とれる相手に売れ=支払能力判断
2)とれるように売れ=支払の約束
3)とれる時にとれ =回収の習慣
4)とる気になれ  =心構えを創る

◆債権管理台帳の作成
◎図表5 債権管理台帳(事例) P-35

◆営業に活かす総債権管理台帳と与信管理の技術
◎契約書、受領書、領収書は債権管理の3点セット

◆商品グループごとに粗利益をつかむことの重要性
◎商品別または商品群別に自社の粗利益実績の実態が分からず、経営改善の手が打てない企業が実に多い。

◆商品会計の業務は月次決算の中心課題
◎商品収支検討業務
◎商品管理業務
◎図表6 商品収支棚卸検討表 (P-45)

◆商品管理を進めるための企業風土づくり

◆資金管理の原則
1)安易な借入が企業をダメにする
2)自己資金中心の考え方
3)正しい資金運用
4)計画的な資金運用

◆資金管理は社長が統括する理由
◎銀行取引は常に社長保証と個人担保の提供があることを忘れない
◎社長名で行うすべての取引は誰が行っても社長の責任は変わらない。知らなかったでは通らない!
社長には100%の責任がある。

◆月次決算をうまく活用するための考え方と注意点
1)月次で在庫をつかむ
2)発生主義の採用
3)月次で経営活動を締め切る
4)年に1回の大きな出費は各月に割り振りして計上していく
5)月次決算書は締め後10日以内に作成する

◆社長の退職金は社長しか準備しない

◆法人及び個人にかかる税金

◆月次実績検討会の効果

★この本は、中級者以上向けです。月次決算の導入や月次決算の早期化、改善にテーマをもっている方には、
是非お勧めの1冊です。一度、軽く読んだだけでは、手に負えない、良書です。
後半は、社長の退職金に絡め保険の提案など、少し手を広げすぎのような感じもしましたが、
著者の狙いとしては、これ1冊で同族企業、ベンチャー企業の社長が引退まで使える1冊にしたい
というシナリオから、このような構成になったのだと理解します。

どんな帳票を作ってよいか分からない、導入するための手順がわからないなど、
かなり明確な答えが、月次処理については、明確にあります。

とりわけ、個人的には、三枝さんの本からの指摘もあり、商品別の原価管理については、注目しています。

本日は、この辺で。

編集後記

三枝さんの本にはまっています。
早くも3冊目を手にしています。小説仕立てなので、おもしろく夢中になれる反面、
飛ばし読みがあまり効かないのが難点です。

まだまだ速読の修行が足りないのだと思います。
おもしろいとゆっくり読んでしまいます。

これで本当の小説だと、全然ムリですね(笑)。
まぁ、何でもかんでも、速読する必要は全然ないのでしょうが。

 

クラウド型会計ソフトはフリーで決まりNo1の3つのメリットとは?