西浦裕二著「経営の構想力」東洋経済新報社

書評

本日の1冊です。

西浦裕二著「経営の構想力」東洋経済新報社

◆いま、なぜ「構想力」か
80年代までの日本は、人口カーブのボーナス期の恩恵を受けた。
今後100年で、日本は急速な人口減少に見舞われる。
不透明な時代にリーダーは決断を先送りしてはならない、
リーダーは腹を括って進むべき方向を決めなければならない。

構想力とは、
見えないものを見る

想像するだけでなく行為につなげる

行為を通して新しい価値の創造へとつなげる

◆「構想」は、どのようにして生まれるのか
編集力から構想力へ
ギリギリと、徹底して考え抜くことが「創造的な飛躍」につながる
「創造には、『世のため、人のため』という志や使命感が
存在していなければならない」
「自分が慣れ親しんでいる世界とは異質な世界から、
自分の世界を眺めることや、
考え方を文化的背景の違う人々と付き合うことによって、
またときには摩擦や争いを通じて
自分が生きている世界の矛盾や限界を知ることも大切」

◆「現場の視点」の磨き方

「事件は会議室でおこっているんじゃない。現場でおこっているんだ。」

「構想は現場で生まれるものだ、役員室で生まれるものではない。」

現場での気付きを大切に
顧客の立場に立って考える
近視眼的なリストラは、現場を疲弊させ、現場力を低下させる

◆「大局的な視点」の磨き方
われわれはどこにいるのか(中世→近代→脱近代)
対立概念の同時進行が現代の特徴
「プラットフォーム」が再生の鍵を握る
青臭い議論をする。
「企業において哲学する」
「哲学は徹底的に疑うことから始まる」

◆「原点」へ還る、ということ

◆組織としての「構想力」をどう高めるか
ナレッジマネジメントにたいする3つの誤解
-ITによりドキュメントを電子化しさえすればよいという誤解

◆これからのビジネスリーダーのために
方向性を決める力
全体像を把握する力
弧高ではなくチームとしてのリーダーシップ
コミュニケーションの問題は、技術以上に中身の問題
ビジネスリーダーは「思い」や「方向性」を語れ
マネジメント力
人格力

行間もあり、非常にさらっと読みやすい本なのですが、
筆者の進め方がうまく、考えさせてくれます(深刻ではなく)。
読んだからといって、すぐさま何かの答えがでるわけではありません。
私は、話す言葉や書く文章は、論理的で明確であるべきだと思いますが、
頭の中身は、ごった煮、というか
カオスの混沌が好きです。
人間も学歴優秀・頭脳明晰だけが素晴らしいのではなく、
様々な経験を踏んだ、その人の「味」とも言える、
ものが魅力なのだと思います。

ちょっと整理はつかないのですが、時間があるときにお勧めの1冊です。
大きな視点で考えるヒントになりそうです。
社会人なりたての頃、お世話になった先輩がよく言っていました。
「ひとに、歴史あり」

本日は、この辺で。