シェアードサービスの管理会計 園田智昭

書評

 

 

園田智昭(著)「シェアードサービスの管理会計」中央経済社です。4502258202

目次
第1章  日本企業におけるシェアードサービスの導入
第2章  シェアードサービスの意義と目的
第3章  シェアードサービスセンターの組織形態
第4章  業務の集中化
第5章  業務の見直しと標準化
第6章  本社部門方式のシェアードサービスセンター
第7章  本社部門方式のシェアードサービスセンターへのチャージバック・システムの適用
第8章  シェアードサービス子会社
第9章  機能子会社としてのシェアードサービス子会社
第10章 コストセンターとしてのシェアードサービス子会社
第11章 シェアードサービス子会社による業務の外販
第12章 企業グループが異なる数社によるシェアードサービス
第13章 シェアードサービスセンターのコスト計算
第14章 シェアードサービスセンターのコスト計算の事例と契約形態
第15章 シェアードサービス子会社へのバランスト・スコアカードの適用

「間接部門で実行されている機能は、本業を支えるサポート機能またはより上位の
戦略的な意志に関する機能を担っているが、その活動から収益を生むことがないために、
管理会計上はコストセンターとして位置づけられる。・・・」

◆シェアードサービスの現状
◎シェアードサービスの導入状況(p-12

◎調査企業と日程(インタビュー調査の対象企業が45社)

◆シェアードサービスの意義

◎シェアードサービスの定義
「シェアードサービスとは、グループ経営の視点から、社内または企業グループ内で
分散して行なわれている業務(経理や人事などの間接業務である場合が多い)を、
①ある本社部門または子会社に集中し、
②それが本当に必要な業務であるのか、または非効率なプロセスで行なわれている
のか、という視点から業務の見直しを行い、さらに
③業務を標準化して処理を行う
というマネジメントの手法である。」

◎シェアードサービスの基本的形態
①タイプA 本社の一部門に業務を集中する形態
②タイプB 子会社に業務を集中する形態
③タイプC 企業グループが異なる数社が業務を集中する形態

◆間接機能の集中処理と分散処理

「一般的には、グループ内の従業員が5,000人以上の企業グループでシェアードサービス
が導入されるケースが多いようである。なお、小規模企業であっても、業務の集約化を
せずに、業務の見直しや標準化だけを実施するメリットはある。・・・」

◆シェアードサービスの目的
(1)会計上の目的
①コスト削減目的
②利益獲得目的
(2)会計以外の目的

◆シェアードサービスセンターへの業務の集中化のプロセス(p-53)

◆業務の集中化による効果
(1)固定費の削減
(2)業務1単位あたりの固定費の低下
(3)大量購買による単価の低下

◆業務の集中に関する例外事項
◎SSCとグループ会社間で担当する業務の切り分け

①グループ各社に残す業務について

「シェアードサービスに参加した企業についても、SSCに該当する間接業務をすべて
移行するわけではなく、ある程度の組織や業務が残されるのが一般的である。・・
経理であれば、連結財務諸表の作成や会計制度変更に対する対応の決定などは
グループ本社の経理部が担当し、・・」

◆業務の見直し
◎業務の見直しの2つの視点
①本当に必要な業務か

②効率的なプロセスで行われているか

◆標準化の例示:勘定科目の統一

◆業務標準化の一般的な事例
◎書式が異なる書類を同じ内容で統一された書式に変更する
◎科目・細目コード・取引先などのコード体系の統一。

◆グループ企業がSSCへの業務依頼を拒絶する可能性

◆チャージバック・システムによるプロフィットセンター化

「チャージバック・システムとは、経理部、人事部やSSCなどの本社管理部門の提供する
サービスを有料化して、社内のサービス利用部門(事業部)に課す管理会計上の技法」

◆シェアードサービス子会社の一般的な特徴

2)SSCの業績の明確化
3)従業員の意識改革:コスト低減と業務品質の向上
4)従業員の意識改革:内部顧客に対する対応の改善
5)給与総額の引き下げ

★非常に詳細にシェーアードサービスの現状を調査し、体系的に書かれた1冊です。
中堅企業の業務改善のプロセスや内容としても、参考になるのではないかと思います。

シェアードサービスが、間接部門のマネジメントとして、最適の答えかどうかは、
導入した企業の業績の推移を長く見てみないと、判断できないと思います。

ただ、時代のブームであるのは、間違いのないことのようです。

それと、ある意味、間接部門にとって、あるいは、その方針を打ち出した
トップマネジメントにとって、背水の陣の決定ですから、

いわゆる手段を選ばない、業務改善・効率化のノウハウは、
蓄積されるのではないかと、想像します。

本日は、この辺で。

 

 

編集後記

先日、ようやく、確定申告を行いました。

テレビで宣伝されている、Web版の国税庁のホームページから行いました。

数年前までは、確定申告用のソフトを購入し、毎年バージョンアップをしていましたが、

今では、買うのをやめてしまいました。

今年から、印刷は白黒プリンターでもOKとなりました。

但し、PDFで印刷するわけなんですが、

アクロバットリーダーが最新版でないと、不正終了してしまいます。

お陰で、何回もやり直しのハメに陥りました。

また、申告書の種類が、いくつかあって、

最初に、青色かそれ以外か、なんて聞いているのを気ずかずに、

バンバンに入力していたら、

後で、自分が白色申告ということに気づく自分。

データを全て打ち直しというのも

3回ぐらいやりました。(普段の勉強の成果が全然、ないじゃん(笑))

お陰様で、人に操作説明できるくらいに慣れました。

さすがに、ぎりぎり過ぎて、ご参考にならないと思われます。

来年は、もうちょっと早くにトライして、ご報告したいと思います。