アンダーセン著「シェアードサービス 間接部門のサービス向上とコスト削減の実現」東洋経済新報社です。4492530738
目次
第1章 迫られる本社のスリム化
第2章 トップの期待実現:シェーアードサービスの組織体制
第3章 独立採算化できるか分社の仕組み
第4章 固定費を変動費化する方法
第5章 シェアードサービス成功への道程とERPが果たした役割
◆事業カンパニー制の次にきたもの
◎分社化される「機能部」
◎スリム化は目的か、手段か
「”本社のスリム化”を行うために、分社やアウトソーシングは本当に解決手段たりえすのか。
それらは一過性あるいは見せかけの業績改善にすぎないのではないか。例えば5年経った後の機能分社の業績を
想定できるのだろうか。」
◆アウトソーシングでは何かが足りない
◆分社による本社業績回復も連結決算には無力
◆経営者が気づいていること
◎明日を見通して今日の手を打つ
◎企業価値の向上目指して
◆シェアードサービスとは、
◎複数の組織で実施している間接業務を1ヶ所に集中させ、
◎その組織を独立採算化させて
◎顧客にそのサービスを提供する
企業変革の手法をいう。
◆経験豊富な欧米企業
◎どのくらいコスト削減できるのか
経理業務平均で25%の削減。GEやヒューレッド・パッカードでは経理業務コストを売上高比2.5%から1.5%
まで引き下げることに成功している
◆どうやってコスト削減するのか:業務別コストを見えるようにする
◆どうやって動機づけるのか
①絶対額としての本社固定費はこれ以上下げにくいが、企業グループとしてみた場合はどうか
②グループ各社で同じ間接業務があるのではないか
③グループ各社へ提供できる質の高い間接業務が本社にないか
◆業務効率化の6つの視点
この仕事は・・・
そもそも必要なのか
もっと簡単にできないか
部下に任せられれいか
システムで処理できないか
忙しい時にしなければならないか
誰でもできるようにならないか
◎顧客重視で動機づけ
分社が成功するための必要条件である「業務の標準化」を果たし、それを使って「コスト削減」への目処をつける。
そして、この後に最大の課題が控えている。「顧客重視」のマインドである。
◆シェアードサービスの3要件
1、サービスの集中・・・複数の組織で実施しているインターナル・サービスの集中化
2、組織として独立・・・シェアードサービス組織を独立させて、社内顧客にサービスを提供
3、顧客の視点 ・・・顧客の視点でサービスの向上とコスト削減を図る
◆赤字体質から抜け出せない分社組織:失敗群と失敗予備軍
◆顧客重視の意味を正しく理解する
◎旧来の配賦からサービス量に応じたコスト負担へ
◎真のプロフィットセンターになるには
「甘えをなくすこととともに着手しなければならないのは、いま提供しているサービスそれぞれに対してコストに見合う
価値があるkとをを、サービス提供側ばかりでなく、サービスの受けて側がいつも検証できる仕組みを作ることである。」
◆プロと競うアライアンス体制
◆人余りが解決しないアウトソーシング
◆分社化すべき業務とは
①大量の日常的な取引を処理する業務
②専門的スキルを要する業務
③全社的な情報システム業務
◆配賦から業務別契約へ
◎シェアードサービス部門から「請求額を上げられる付加価値の高い仕事を尋ねてこい」、ユーザー部門から「あの仕事は
いらないが、こちらの仕事を新たにこの値段でやってくれ」と毎回叩かれれば、自ずと顧客重視に変わっていけるし、
変わらざる得ない。
◆赤字予算を避ける方法
いよいよ明日から、楽しみな夏休みに入ります。
リフレッシュして、またばりばり記事を書きますので、
火曜日まで、お休みを頂きます。
本日は、この辺で。