本日の1冊です。
大前研一著「考える技術」講談社、¥1600-です。
目次
第1章 思考回路を入れ替えよう
第2章 論理が人を動かす
第3章 本質を見抜くプロセス
第4章 非線形思考のすすめ
第5章 アイデア量産の方程式
第6章 五年先のビジネスを読み解く
第7章 開拓者の思考
◆知的に怠惰な人間は生き残れない
◎日本人のほとんどは頭を使わないし、論理的思考を身についていない。その原因
①対価のないものに対して努力しようとしない悪癖がついてしまっている
②試験のために勉強しただけだから、試験が終わると見事に忘れてしまう
◆人の二倍考える人間は10倍の収入を得ることができる。三倍考える人間は、100倍稼ぐことができる。
そして10倍考える人間は、時価総額一兆円の創業者になれる可能性もある。それが、今すでに始まっている
新しい世界の法則なのだ。
◆現象と原因の違いを認識せよ
◎仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえでもっとも大切なのは、「その問題の原因は何か」を明確に
することである。
◆「すべてに頑張れ」という考え方は間違いだ
◆本当の原因を探るフィールドインタビューの技術
◆絶対に必要な検証のプロセス
◎結論を出す前に必ず現場で実証することが必要。自分の感覚で「この結論で絶対に間違いはない」
という信念を持つまでは、足を棒にして歩かなければならない。
◆実験計画法で価格弾性値を知る
◆事実を積み重ねることの重みを知る
◆問題解決のための思考トレーニング
◎「(社内組織上)自分が二階級上のポジションにいたらどうするか」を考えること。
◆人を納得させる論理構成法-プレゼンテーションに学ぶ提言のノウハウ
◎「提言は一つ」が鉄則だ
◎まず最初に全体の結論を述べる
◆相手の心を動かすポイント
◎見た目の良さより、言葉の説得力を
◆必ず一つの結論に至る「ピラミッド・ストラクチャー」
①データや事柄を分析・検討し、導き出された結論・主張をリストアップする。
②リストアップしたものを、類似テーマごとに分類してグループを作る。
③同一グループ内での結論・主張を順序別に仕分ける。
④同一レベルに共通した結論・主張を検討し、そこから導かれる結論・主張を一段上に位置づける
⑤以上の作業を繰り返して、すべての主張がピラミッドを完成するまで繰り返す。
◆総理大臣に提言してみよう
◎郵政民営化議論の原則
◆当たり前のことで日本企業は再生できる
◎立場より事実に対して忠実になれ
◎社長を説得する勇気をもつ
◎同質性のぬるま湯から出よ
◎自己否定が優良企業の条件だ
◆ゴーン革命成功の本当の理由
◆世界中の企業は類似していく
◆線形思考では通用しない
◎科学的アプローチと人文学的アプローチ
◎今の経済は複雑系です。
-すべてのことには原因があるはずだが、今の世の中では、原因が同じだからといって結果が同じとはかぎらない。
ニュートン力学や線形思考では、原因が同じなら結果も同じになるが、複雑系の世界ではそうはいかない。
線形思考とは、方程式に当てはめれば必ず正解が得られるという直線的な思考方法だ。一方、非線形または
複雑系の世界では、初期条件がほんのちょっとでも違えば結果は予測不可能になる。
◆科学的思考に文系も理系もない
◆複数のインプットを同時並行的に見る
◆答えのない問題に答えを見つける
◎覚えさせる教育の限界
◆知識ではなく「思考パターン」をテストする
かなり本格的な考えさせられる1冊です。読みごたえもあり、普段の日常のサイクルでは1日では読めなかったと思います。
今後の新しい世界の見通しについては、かなり具体的・現実的な話があり、
本当にそれが実現するか、大変興味深いところです。
本日は、この辺で。