『サマンサタバサ 世界ブランドをつくる』寺田 和正(著)
出版社: 日本経済新聞社出版局 (2007/7/26) ISBN-10: 4532313414
目次
1章 日本のブランドは、本当に弱いのか
・日本のブランドはなぜ育たないのか 他
2章 ブランドとの出会い
・カナダのホンダが、私に誇りをくれた 他
3章 良い人がつくる、良い人をつくる
・女性が会社を動かす 他
4章 良いものとは、良いたたずまい
・良い品質は当たり前、たたずまいが大切 他
5章 良い宣伝は、お客さまを喜ばせてこそ
・そもそも宣伝とは、売るためのものではない 他
6章 良い場所にゴールはない
・「良い場所」にお店を出すということ 他
『 書かれている内容は、きわめてシンプルです。ブランドを成長させる「良い人」「良いもの」「良い宣伝」
「良い場所」という4つの要素について、私がどう考えているかを書いています。ここに書いてあることは、
小さな子どもでも当然のように感じるはずのことです(事実、私が子どものころに感じたことも書かれています)。
戦略、秘策、教訓といったおおげさなことではなく、いわば基本的な原則ばかりです。一読されると、”そりゃそう
だよ”と感じられることが多いのではないでしょうか。ですが、その当たり前のことで、ブランドは成り立っています。
その原則をとことん貫くことで、私は世界を目指しているのです。
これらの原則は、「やったほうがいい」なら「やったほうがいい」のだし、「やってはいけない」のなら「やっては
いけない」とシンプルに書いています。
ですが、それができないのが現実です。
「やってはいけない」とわかっていても「やってしまう」ことは多いものです。気づいているのに、つい見て見ぬ
ふりをしてしまうこともあるでしょう。この本を読んで「なるほどそうだ」と思ったなら、その通りにやり通すことが
大切なのです。』
◆価値を安売りすれば、未来はない
『 ブランドとは、目に見えない付加価値です。これをつくり上げていくためには”稀少である”という要素はかなり
重要なのです。もちろん全国で広く展開し、手に入れたいと考えているみなさんにお届けすることで成長できる、
という考え方もあります。ですが、「どこに行っても手に入る」ものにはブランドとしての価値がついてこないわけ
です。』
◆ブランドの価値は、ケーキのようなもの
『 私は、付加価値をケーキのようなものだと考えています。まずは、みんなが欲しいと思うようなおいしいケーキを
つくることが大切。ワンホール、ケーキをつくる。それが売れていきます。おいしいから食べていただけます。でも
最後には絶対になくなるんです。私たちがしなくてはならないことは、ケーキがなくなる前に、もっと大きな、これ
までと違う味のケーキをつくること。みんながケーキを全部食べ尽くしてしまってから「さあ、新しいケーキをつく
ろう」と思ってももう遅いんです。・・・』
◆「嘘をつかない」にこだわる
『 私は、他人を攻撃せず、純粋にその仕事に取り組む人だけを求めています。そこには妥協せずこだわっています。
もちろん、採用に際してはあらゆる段階でのシールドはかかっています。とはいえ、必ずしも「嘘をつかない人」
だけが入社してくるわけではありません。面接ではわからないところもある。でも、その多くは辞めていくのです。
サマンサタバサはすごく愛情深い会社ですから、そういう人間に対しては逆にぴたっと冷たくなるところがある
わけです。そうしてみんなで妥協しないで、「嘘をうかない人」にこだわって、より良い人になろうと心がけて
やってきたからこそ、うまくいっているのだと思います。』
◆自分や家族に置き換えて考えてみよう
『 いまやっている仕事を自分のものにできていない社員に私はよくこういうことを言います。「いま一度、自分の
家族のことを考えてみよう」。もし自分の子どもの問題だったらこの方が良いとすぐに感じて、考えて行動するで
しょうか?例えば子どもの顔色が悪いときに「なぜ彼の顔色は悪いのだろうか。寝不足だろうか。おなかがすい
ているのだろうか・・・うーん、難しい」なんていちいち悩まないですよね。顔色を見てまずは一言「おい、大丈夫か」
と声をかけるでしょう。とっさに感じて考えて行動するんです。
あるいは、赤ちゃんのことを考えてみてください。ミルクをあげるのを忘れることがありますか?』
★シャラポワがモデルをやってたり、ベッカム夫人とか、セレブのカラー写真がたくさんでてきます。
思わず、切り抜いてみようかとも思います(笑)。
サマンサタバサを、私は、よく知りませんでしたが、
今度、街でお店を探してみたいと思います。
ファッション関係の方、には、参考になりそうです。
経営者には、広くお勧めです。
本日は、この辺で。
編集後記
最近、ぶーちゃん(長女)が、夜、うなされています。
なんだか、誰かに、いつも、謝っているようです。
家の中では、傍若無人に振る舞っていますが、
一歩外へ出ると、そういうわけにもいかないのでしょう。
負けるな、ぶーちゃん。
でも、ちょっと、心配です。
(↑親ばかです)