『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』石田 淳(著)
出版社: ダイヤモンド社 (2007/9/29) ISBN-10: 4478300755
目次
序 章 日本の経営システムを変える
第1章 行動分析とは何か
第2章 すべてのビジネスは行動の集積である
第3章 行動を決める「リインフォース」
第4章 人が動く理由──ABCモデル
第5章 人が動く条件──PST分析
第6章 明日からパフォーマンスが上がる5つのステップ
『 日本型マネジメントのいいところを取り入れ、人間関係を構築し、社員が進んで働こうとする環境を整えた。
およそ十年かけてアメリカ企業は一変した。上司は真正面から部下と向き合うようになり、真剣に話を聞いてやる。
部下は上司に親しみを抱き、同僚は認め合い、協力し合い、誰もが自発的に働き始めた。ついに日本型の
チームワークを作り上げてしまったのである。』
◆応用行動分析をベースにしたマネジメント
『 行動分析学にはいくつかの特徴がある。第一に、行動の原因を過去と現在に求めること。第三に、分析に用いる
原理をできるだけ少なくシンプルにすること。第四に、自己申告よりも外部からの観察を重視すること。』
◆アメリカの大企業、六百社以上が導入
『 航空産業 ボーイング、アメリカ航空宇宙局(NASA)
製造業 3M、クライスラー、フォード、ゼネラルモーターズ
小売業 ウォルマート、バーガーキング、オフィス・デポ、ターゲット
通信産業 コムキャスト、クエスト、スプリント、テルストラ、GTE
金融業 シティバンク、キャピタル・ワン、ファースト・ユニオン
官公庁 国立公園部局、ニューヨーク州運輸局 』
◆「パフォーマンス評価」では成果は出ない
◆生産性は作業内容ではなく環境が決める
『 スポーツを楽しく感じるのは、行為自体が楽しいからではない。その行為をしたときに何が起きるか、それによって
楽しいかどうかが決まる。では、サッカーから楽しい要素を取り除いてみよう。・・・』
◆行動の分解がパフォーマンスを生む
『 セールスを始める前に、まずウエイターの行動を分解し、チェックリストを作成するべきであった。このプロセスを
踏むと必ず問題点が浮かび上がる。ウエイターの苦手な行動を見つけ、それを改善した上でセールスを開始すれば
よかったのである。
ビジネスは行動の集積であり、行動を見ずして問題は改善されない。
リーダーの仕事とは、教えられた行動を彼らがきちんとやっているかどうかチェックすることである。教えた
タイミングで皿を下げているか、教えられたとおりにお代わりの注文を取っているか。できていなければ正してやる。
なおかつ、一連の仕事を気持ちよくやれるようにしてやるのもリーダーの役割だ。』
◆結果を変えるには、行動を変えるしかない
◆部下はなぜ仕事ができないのか
『
◎第一に、仕事のやり方が分かっていない場合。仕事の仕方が分からない。やり方を知らない。行動分析で言えば
「正確な作業手順が分かっていない」状態である。
◎第二に、仕事のやり方は分かっているのだが継続できない場合。これは部下の問題だけでなく、ダイエットや
英会話の学習などセルフマネジメントにも通じる問題だ。いわゆる三日坊主である。やらなければならないと
本人は自覚しているケースが多い。しかし、自覚していても実際にできるとは限らない。
』
★行動分析を、社内に導入できないか、勉強しています。
今度、セミナーに参加するのですが、
その前に、この本で、相当部分、実行できそうな気がしてきました。
これ以上、身に付くかな?と、ちょっと心配です。
一応、私だけでなく、もう一人行くので、他力本願です(笑)。
組織、チーム運営に関わる方に、一度、目を通して、
こんなやり方もあるんだと、知るだけでも、お勧めです。
本日は、この辺で。
編集後記
フローに入ると、幸運が舞い降りる。
先週は、尊敬する人が、事務所を訪ねてきてくれたり、
コーヒーショップで、うれしい人とばったり会ったりしました。
小さな幸運ですが、
こういう毎日が、続くと良いなと思います。