『敗因と』金子 達仁、戸塚 啓、 木崎 伸也(著)
出版社: 光文社 (2006/12/15) ISBN-10: 4334975127
目次
第1章 愛 憎
第2章 団 結
第3章 確 執
第4章 七 色
第5章 晩 餐
第6章 齟 齬
第7章 消 極
第8章 落 涙
第9章 敗因と
『・・・もちろんジーコも、オーストラリア戦の黒星を暑さだけで片づけるつもりはない。
04年のアジアカップは、ドイツ・ワールドカップなど比較にならない酷暑のもとで
行われた。暑さが二次的な要因だということは、彼だって分かっている。
「80分までは悪くなかったんだ。あと8分だったんだ。あの8分のおかげで、ワールドカップで
負けてしまったようなものだ。あの一戦に勝てば勢いに乗れるわけだし、決勝トーナメントに
進出できる確立が高くなる。ブラジルがいるグループのなかで、最後にブラジルと戦うのは
本当に難しい仕事だった。日本がオーストラリアに勝っていれば、第2戦が非常に楽になって
いただろう。あの8分の出来事が、グループリーグ敗退という結果を招いてしまったんだ」』
『 しかし、彼が選択した交代はチームを救うことができなかった。とくに小野の投入は、
秩序ではなく混乱をもたらしてしまった。
1-0のまま逃げきるシグナルと受け取る選手がいて、2点目を取りにいくのかと感じた選手が
いた。守るのか攻めるのかを判断しかねる選手もいた。小野よりも球際に強い稲盛潤一の手助けが
欲しい、と思う選手がいた。MFではなくFWを入れるべきじゃないか、と采配に疑問を感じる選手も
いた。中田浩二は言う。
「90分間上げっ放しというわけにはいかないし、下げているわけにもいかない。そのへんを自分ら
でうまくコントロールしなくちゃいけなかった。ひとつ言うなら、それを選手交代で示せると思うん
ですね、監督は。確かに伸二が入ったことであいまいな部分はあった。でも、それは自分で考えて
やらなければいけない。監督の指示を待ってやるのはおかしいのかな、と。だって、あの4年間、
ジーコがそういう細かい指示を出さないときでも、いい試合ができているときもありましたから」』
★ビジネス本では、ないので、引用しづらいですね。
ちょうど、先日のオシムジャパンの試合も見ている際に、この本を持っていたことを思い出し、
一気に読みました。
ちょっと、センチメンタルな本ですね。
もう少し、科学的な視点があっても、良かったかなとは、思います。
でも、よくヒアリングしたとも、思います。
ヒディング監督のインタビューは面白いですね。
チームの分裂について、多くのページを割いていますが、
カウンセラーというか、コーチングというか、
スポーツ心理学みたいな分野を、研究して、取り入れれば、
相当部分解決できそうに思います。
ただ、
今後の日本のサッカー界でいうと、
この口惜しさと経験とした人々が、コーチになったり、監督になったりしていくと、
大きく日本も変わっていくように思います。
日本がブラジルに勝てることを本気で信じていた監督がいたことは、
良いことだったと、懐かしく思える時代が、来るといいのですが。
経営者のタイプを考えると、成長期の会社に必要な社長と、
成熟期にぴったりな社長のタイプがあるように思いました。
本日は、この辺で。
編集後記
今日紹介する本は、smoothさんのブログで読み、印象に残っていました。
※リンクを貼るのを忘れてました。
smoothさんの該当記事はコチラ
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/50867876.html
本屋で見て、衝動買いしてしまいました。
けれども、
本来、ブログや、メルマガで紹介された本を購入する場合、そのリンク先のアマゾン等で、
買うのが筋だったと反省しています。
というのも、アフィリエイトという仕組みで、紹介した筆者に、販売手数料という形で、
金銭が多少なりとも入ることもありますが、
その数字を毎日チェックしているので、何冊売れたかと、何人クリックしてくれたとか、
毎日、記事を書いている人間にとっては、お金以上に、ヤル気を引き出す源となるからです。
ですので、
私のブログを読んで、良いと思った本を、こちら経由でアマゾンからお買い上げ頂けると、
非常に、嬉しいです。
ちなみに、一度、こちらブログ経由でアマゾンに入り、そこから、記事とは関係ない本を購入して頂いた、
場合も、私の成績にカウントされます。念の為(笑)。