『IKEA超巨大小売業、成功の秘訣』リュディガー・ユングブルート(著)
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/02) ISBN-10: 4532313155
目次
第1部 IKEAの軌跡
第2部 IKEA成功の秘訣
◆商売が好きだった
◎農場に君臨した祖母
『・・これを皮切りに、クリスマスカード、壁飾り、鉛筆などのほか、ときには森へ行って
自分の手でコケモモを摘んで売りさばいた。イングヴァル少年が何を売るにせよ、
最初のお客はきまってファニイおばあちゃんだった。・・』
◎百貨店を遊び場として
『 11歳のとき、イングヴァルは種物商から種を買い付けて、近辺の農民に売って歩いた。
「あれが最初にやった商売だった。実際に金を儲けたんだ」これで得た儲けで彼は
自転車とタイプライターを買った。これらは商売を拡大するための投資であり、販売促進の
ための補助手段であった。』
◆初の展示場に長蛇の列
『 長い議論の末にカンプラードとハンソンは、商売を展示してみることにした。家具の展示
ハウスを作って商品を見てもらえば、お客の信頼が得られるにちがいないと考えたからである。
「そこへ行って、家具をその場で見れば、値段と品質の違いを比較することができる」と
カンプラードはいった。』
◆キャッシュ・アンド・キャリーの原則
『・・お客が店の仕事の大半を自分でやってくれれば、販売価格はもっと下げることができる。
そうすれば消費者は自分の家の家具にあまりお金をかける必要がなくなる。だが、これは
けっして、店の売れ行きが落ち込むということにはならない。なぜなら、イケアで安い家具が
買えれば、それだけ多くの人間がイケアで買うようになるからである。安い価格で売り上げを
伸ばすこと、これこそは企業家カンプラードの心を捉えて話さないロジックだった。』
◆「ある家具商人の遺言」
◆財団法人が支配する会社
『イケアは自分の利益でまかなえる分に応じて大きくなればよかった。融資を受けて発展するという
考えは、彼には論外だった。こうした点において彼はきわめて保守的な態度をとった。』
◆成功の秘訣1 価格
◎「まず値段をデザインしろ」
『「値段を下げるためならどんな苦労も厭うな。他社とはっきり差をつけることが至上命令だ。
すべての部門においてわが社の商品はつねに圧倒的にお買い得でなければならない」』
◆異業種との提携
『 商売を営む企業でイケアほどメーカーと緊密な提携をおこなっている企業はほとんどない。
「イケアのようにメーカーと緊密に結び合っているのは、日本の自動車会社くらいだろう」』
★イケアが世界中で一番安く帰るのは、米国だそうです。逆に、創業の地スェーデンでは、
ちょっと高いらしく、それはマーケットの厳しさだとか、
彼らの市場占有率と関係があるそうです。
さて、日本ではどうなのでしょうか。
一度、お店に行って、面白いなぁと思っていましたが、
この本を読んで、次は何か、買おうと、わくわくしてきました。
本日は、この辺で。
編集後記
先日、またしても、失敗しました。
某三井住友VISAカードの、新カードidを申し込みましたら、さっそく、送られてきました。
中には、新しいカードと、最近ではお約束の(旧カード)返信用の封筒が入っていました。
よし、すぐやらないと、送り返すのを忘れてしまうなと、
ハサミをいれ、台紙に張り付け、封筒に入れて。
新しい、カードをサイフに入れようとした、そのとき。
「アレ???(冷や汗)」
そうなんです。なぜか、手元には古いカードがあるではありませんか。
ってことは、切っちゃたのは、真新しいヤツであります。
どうしようか、思案中です(苦笑)。