『ジョン・コッターの企業変革ノート』ジョン・コッター(著)
出版社: 日経BP社 (2003/12/11) ASIN: 482224377X
目次
序章 変革の核心
第1段階 危機意識を高める
第2段階 変革推進チームをつくる
第3段階 適切なビジョンをつくる
第4段階 変革のビジョンを周知徹底する
第5段階 従業員の自発的な行動を促す
第6段階 短期的な成果を生む
第7段階 さらに変革を進める
第8段階 変革を根づかせる
結論 見て、感じて、変化する
『行動を変えるには、分析の結果を示して理性に訴えるよりも、目に見える形で真実を示して
感情に訴えることが重要だ。理性に訴えることも感情に訴えることも不可欠であり、変革に
成功している企業には、その両方が見られるが、変革の核心はなんといっても感情に訴える
ことにある。「分析し、考えて、変化する」流れよりも「見て、感じて、変化する」流れの
ほうが強力だ。見ることと分析すること、感じることと考えることの違いが重要なのは、
見て感じる方法はあまり頻繁に使っておらず、自身を持ってうまく使えないから。
変革に行き詰まると、大規模な変革の必要性は低下してきたと考えたくなる。だが、世界の
激動をもたらしている力は強力でやむことはない。変革に行き詰まると、問題は避けられない
ものであり、自分たちの手に負えないものだと考えたくなる。だが、大規模な変革を見事に
成し遂げた人たちはいる。われわれはこうした人々から学ぶことができる。CEOも学ぶことが
できるし、現場の管理職も学ぶことができる。大規模な変革の渦中にある人は誰でも学ぶことが
できるのだ。本書のポイントはそこにある。』
◆大規模な変革を成功に導く八つの段階
第一段階 危機意識を高める
第二段階 変革推進チームをつくる
第三段階 適切なビジョンを掲げる
第四段階 ビジョンを周知徹底する
第五段階 自発的な行動を促す
第六段階 短期的な成果を実現する
第七段階 気を緩めない
第八段階 変革を根づかせる
◆八段階のそれぞれで、行動の変化に成功した事例で使われた方法
一、目に見えるようにする
二、見えなったことが見えるようになると、心が動かされる
三、心が動かされれば行動が変わり、新たな行動が強化される
◆危機、足元の火、恐れ
『これはきわめて重要な点だ。恐れは人を突き動かすことができる。コンクリートの壁を
爆破して脱出する動きすら起せる。だが、恐れが最大の動機になり、長く継続する動機に
なって大変革に成功した事例はお目にかかったことがない。あるグループに不満や怒りを
持っているときは、恐れを使うのはいい考えだと思えるかもしれない。・・・』
◎そう言われても、わたしは平社員に過ぎません
◆ビジョンと戦略か、計画と予算か
★日本語訳として本書が出版されたのが3年前です。
アマゾンのレビューでは絶賛されていました。
企業改革を8つのステップに、分解し、分かりやすく解説しています。
大企業をテーマに書かれていますが、
内容が平易なので、中小企業にも適用できそうです。
とりわけ、改革の中だるみについて(小成功によって、ひとときの小春日和が訪れる)、
参考になりそうです。
本日は、この辺で。
編集後記
そのうち、読者プレゼントができるような身分になりたいと、
日々、努力しています。
が、
今年のクリスマスには、間に合いませんでした(笑)。
ぶーちゃんには、自転車をプレゼントしました。
私が、自転車代を払い、妻が、駐輪場代を払いました。
ご本人は、駐輪場代がかかっているなんて、知るよしもありませんが・・・。