和仁達也「脱★ドンブリ経営」ダイヤモンド社です。4478470758
★以前、「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)でご紹介した和仁さんです。
非常に良い本でしたが、若干高いのが玉にキズでした。今回の本で、お手ごろ価格となり、内容も更にレベルアップされました。
目次
第1章 これだけわかれば怖くない!30分でお金の流れのすべてをつかむ
第2章 儲けを倍増させるための3つのモノサシ
第3章 必ず儲けが残る!売上目標の決め方・考え方
第4章 キャッシュフロークイズで儲けの仕組みを再確認しよう
第5章 図で考える儲けの残し方・作り方
◆ドンブリにはドンブリの良さがある・・・
◎「お金のことは、経験と勘でなんとなく理解しているから大丈夫」
◆会社とお金とのつき合い方の秘訣
①お金の流れの全体図をビジュアルで理解する
②判断するための基準を持つ
◆キャッシュフロー経営 3つの定義
①お金に目的別に色をつける
②お金の入りと出のバランスを考える
③逆算思考で目標を決める
◆お金はビジョン実現をサポートするツールである
◆お金の流れのすべてをつかむ三つの重要な鍵
1)はじめに全体像を知る
2)入りと出のつながりとバランスを知る
3)アバウトに知る(8割の結果をもたらす2割の知識だけを吸収する)
◆西順一郎先生が「戦略会計stracⅡ」(ソーテック社)で紹介しているstrac表(現・MQ会計表)をもとに、
お金の流れの全体をわかりやすく図にしたもの
◆なぜ主婦はポイントカードに釘付けなのか!?
◆第二のモノサシ「労働分配率」
◎うちの会社では、いくらまで人件費を出せるのだろうか?
労働分配率 = 人件費 ÷ 粗利
◆第三のモノサシ「何年で完済できるか」
◎借金はいくらまでしていいだおうか?
◆10分で必達目標を算出する七つのステップ
◆ビジョンの実現に向けて踏み出そう
◎正しいフィードバックを自分に与えることが、ビジョンに向かって突き進む上でのはじめの一歩です。
★この本は、80冊近くの経理本をご紹介してきた私がお勧めするベスト3に入る1冊です。
とりわけ、経理以外の方で、経営の勉強をしている、会計も知っておく必要がある、あるいは既に社長さまである、
という方には、是非、読んで頂きたい本です。
但し、簡単な説明で・分かりやすくということが主眼ですので、売掛金や買掛金・在庫など若干、省略している細かな
部分もあります。
いずれにせよ、中途半端に難しい、簿記の本を読むよりは、一度で分かる本書を繰り返し3回読めば、
確実にドンブリ経営から脱出できると思います。
本日は、この辺で。
2020年2月22日追記
この本と出合わなかったら会社再建に成功していなかったかもしれません。
会計ソフトを開発する会社の2代目になる運命だったのに、大学は法学部。
簿記すら取らず、親の会社に入り、営業に出てからは、お客様に怒られながら、夜の居酒屋で経理を教えてもらいました。
それでも、
いざ、社長になり、経営をするとなると、
それまでの試算表の作り方や、仕訳が多少わかるというレベルとは、まったく違う財務知識が必要となりました。
例えるなら、船の航海士と、船長の違いくらいです。
そんな時に、この本と出会ました。
実際に、和仁達也氏のセミナーにも参加しました。
学んだことは、
キャッシュフローの大切さ、
PLの構造、
そしてなによりも、来期予算の組み方。
返済などから、逆算してPLを積み上げていく、やり方です。
これからは、自分なりのこのノウハウを、全国の起業家、後継者、2代目にお伝えしたいと思います。
和仁達也(著)『夢現力―あなたの中の無限の可能性を引き出し、夢をかなえる5つの力』
ゴマブックス (2004/5/21)
目次
第1の力 ビジョン構築力(ビジョンが将来のあなたを創る)
第2の力 人間関係力(部下を動かすリーダーシップ次のステージへ引き上げる信用構築法 ほか)
第3の力 アイデア創造力(オリジナリティ溢れるアイデア創出法データがアイデアを成功に導く)
第4の力 自己管理力(ビジョンに突き進ませるセルフマネジメント人生を無限に楽しむ時間創出術)
第5の力 国際対応力(ビジネスで英語と付き合うには日本の将来を担う若者へ)
◆私が師匠に求めていた3つのこと
①実績があり、その成功要因を体系的に説明できること
②人徳があり、人間としてその人のようになりたいと素直に思えること
③家庭が破綻しておらず、円満であり、ビジネスとプライベートが両立できていること
◆仕事は、あなたを輝かせるための道具である
『かつては上の人たちは、働けば高給をやるぞ、出世させるぞと言って、安心して食べて
いける状態になることを餌にして働く人を釣ってきた。ですからその時代は、
経営者あるいは部下の動かし方は非常に単純だったのです。
たとえダメな上司でも、馬の前にニンジンをぶら下げれば馬は走るという考えで
部下を走らせたわけです。ところが今の社員というのは、仕事がなくて食べていけない
という人は統計的に少ない。昔ほど生活は深刻ではないのです。ですからそこに
働く動機はないんです』
『たった一度の人生、それでいいんでしょうか。昔と今では、仕事の意味合いが変わったん
じゃないでしょうか。仕事というのは、人間としての創造性を充足し、満足させる
場なんです。
もともと人間というのは、自分でつくり上げること、創造するというこに意欲を持って
いる。他の人が誰もできなかった、自分唯一のものをつくり上げるということに
意欲を持っているのです。
ところが過去の「工業化社会」は、その可能性を経営者がつぶしてきてしまったのです。
経営者が命令するままに働かないと食っていけないようにして、今の”考えない人たち”
を大量生産したのです。そこに気づかなければいけませんね』
◆資格やポジションの獲得を、夢までの中間ゴールとして利用する
◆夢をかなえたければ、逆算で今やることをやっておこう
◆リーダーは「笑顔」を研究する
◆リーダーは部下に何をしてやれるかを考える
◆リーダーは部下を育てるのではなく、才能を発掘して伸ばしてあげること
◆リーダーの勇気と決断力が部下を動かす
◆リーダーは部下がしゃべりたくなるような刺激を与える。つまり褒める。
◆社員をモチベート(動機づけ)するための仕かけづくり
『そこそこの生活ができるから、経営者のやる気がない。そのやる気をつくるのは、
やっぱり【カンパニー・スピリッツ】でしょう。この世の中を幸せでいっぱいに
してあげようとかね。ディズニーランドで言えば、「われわれはハピネスを提供
する」となる。
そういう【カンパニー・スピリッツ】をつくるということですよ。
【カンパニー・スピリッツ】をつくれば社員はやる気が起きます。誰もが分かる、
心に響く【カンパニー・スピリッツ】でなければならない。もっとも、
そのためには経営者に確固たる哲学がなければできません。』
◆上司の力を上手に引き出す相談法
◆経営者は社員と「人生観」を語る
◆頑張らない、無理しない。仕事は楽しくやる
◆無理と頑張りは、楽しみの肥やしである
★この本は、和仁さんと、堀貞一朗先生が対談を重ね、その言葉を元にできたものです。
堀氏は、東京ディズニーランドの総合プロデューサー(三井不動産の江戸会長に
ヘッドハンティングされた)、大阪万国博覧会のプロデュース、テレビ番組・CMのプロデュース
など、非常に幅広く活躍された方です。
そして、巻頭には、ジェームス・スキナー氏のメッセージもあります。
先週、和仁さんのセミナーに出席するチャンスを逃しましたが、
次は、絶対参加しようと、心に誓いました。
本日は、この辺で。
編集後記
朝から、事件がありました。トイレ掃除に新兵器投入と、
風呂釜パイプ掃除ようのブラシで、
小便器をゴシゴシやっていたら、抜けなくなったのです(汗)。
これも何かの試練だと思い、必至にひっぱりましたが・・・。
和仁達也(著)『せっかくやるなら楽しくやろう!』三恵社
目次
プロローグ
『人は、自分のことに一番関心がある』
『目標が見えると、動きが良くなる。』
『人脈と情報は、公開するほど増えてくる。』
『同じことを多角的に学ぶと、早く身につく。』
『”モノ”より”人”への投資の方が効果が大きい。』
『コミュニケーションの大切さ。』
─他─
◆良いと思ったら、まずやってみる。
『変化のスピードが加速度的に早い今、私は「何年も前の経験や実績は、今から行うことの
根拠には、必ずしもならない」「だから今から根拠をつくるんだ」と割り切って、
「始めは小さく、すばやく、とにかくやってみる」を心がけています。
経験して、感じたことをベースに次の展開を考えていけば、実態に即したアイデアも
湧いてくるような気がするのです。』
◆そう考えた”プロセス”と”根拠”を説明することもサービス。
『例えば、先輩が後輩に仕事を教える際、要点や結論は教えるけども、いつもその「根拠」を
具体的に分かりやすく説明するとは限りません。それはとてもエネルギーを要することで
あり、忙しい日常においてそんな余裕はないからです。また、理屈よりもまず実践してみて
気づいていくことが大切だからということもあります。しかし、・・・』
◆目先の”欲望”と”恐怖”に支配されない環境づくり。
①”欲望”と”恐怖”という感情が、常に自分を支配しようと襲い掛かってくること
②そして、実は「自分はとても弱い」ということ
◆”その日、その時刻にアポイントが入っている”と思えば、時間はつくれる。
『つまり、自分の好きなことに充てる時間は”戦略的に””先手をうって”確保することが
大切なのではなないでしょうか。私はそれまで「仕事をしていないと不安」みたいな
ところがありました。・・・』
★70ページと非常に薄い本なので、30分で読めました。
新入社員にも役立ちますが、
2~3年目ぐらいから、20代後半のビジネスマンのレベルアップに
即戦力で役立ちそうです。
本日は、この辺で。
『ビジョナリービジネス 明確なビジョンを描けばビジネスは必ず成功する』マーク・アレン(著) 和仁 達也
出版社: 総合法令出版 (2007/2/23) ISBN-10: 4862800009
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目次
はじめに─ビジョナリービジネスの究極の目的とは
Key1『理想の状態』をビジュアル化する
Key2 スッキリと先の先まで見通せるビジネスプランを描く
Key3 自分にとっての、より高い目的を見つける
Key4 会社の利益を最優先させる
Key5 従業員には気前よく利益を分配する
Key6 ゴールに導かれる経営─具体的な計画がビジョンを支えるKey7 十分に与え、そして与えられる
Key8 その仕事に情熱を持った人を雇う
Key9 直観が発する小さな声を聞き、それを信頼する
Key10 会社の成長段階に合わせて、つきあい方を変える
Key11 お金を儲けたい理由を知る
Key12 自分独自のやり方で、ビジョナリービジネスを創り出す
エピローグ たった一人のビジョンが世の中を変える
〈ビジョナリービジネス 25の実践レッスン〉
訳者からのメッセージ─ビジョナリービジネスを実践するために
『 僕たちは壮大な志をたくさんかかげていたが、きっちりとしたミッション・ステートメント
としてそれを紙に書いたことはなかった。望みは高かったが、それらをビジネスプランとして
書面にまとめるというようなことは考えもしなかった。』
『共同経営は、結局のところ、通常二人かもっと多くの人たちが責任者である、という意味だよ。
特に会社にとっては。そうだね?そして、しばらくすると、経営上の意思決定において、
二人以上の人間は、どんなことに対しても同意できなくなり、意見が分かれることになる。
常に反対意見が出るし、衝突も起こる。たとえ法的にはビジネスが共同経営として組織されて
いたとしても、一人の人間が社長として最終意思決定をしなければならない。その一人が
ビジネスの成功も失敗も、責任を持たなくちゃならんのですよ』
『描くビジョンが明快で、より具体的であればあるほどに、それを達成する可能性は高まる。
財務的につじつまが合っているというだけじゃなく、これは実現できると腹の底まで納得
させるようなプランが必要だ。あまりに明快で力強いが故に、人の心の奥底にまで深く
浸透し、宇宙全体があなたの望む結果をもたらすよう動かされてしまうような、そんな
プランが必要なんだ。・・・』
『 私の知人のあるビジネスリーダーが、人には3種類いる、と言っていた。
それは一般化しずぎな面もあったが、しかし実に的を得た表現だ。彼は【職人】と
【マネージャー】と【起業家】がいると言ったんだ。
職人とは、細かな仕事をするのが好きな人たちだ。彼らは実務的な仕事を楽しむ。彼らは
与えられた任務を完璧にやり遂げることが大好きだ。』
『 まず一つは長期休暇をとることだ。なるべく長い休みをとりなさい。そして、それ以降も
定期的に休暇を確保することだ。そのたびにビジネスから身を離して、心身ともにリラックス
するんだ。自分のビジネスと人生の今後について、明瞭に見通せるようにね。・・・』
★『脱★ドンブリ経営』など、中小企業経営者向けに非常にお金の流れを分かりやすく説明した
本を書いた、和仁達也さんが訳者です。
ご自身の挑戦の中で、英語を学ばれ、英語セミナーの開催にチャレンジするなど、
そういったことが身を結び、本書ができたようです。
メルマガで、裏話がありましたが、下訳なしに、ゼロから自分で辞書を片手にやられたそうで、
これは大変珍しいことだそうです。
読んでみると、
原書もよいのでしょうが、非常に素直な、読みやすい訳文で、
一般の翻訳本より、思い入れがあり、丁寧な印象を受けました。
起業家や、それを志す人には、勇気付けられる1冊です。
ちょっと、お薦めです。
本日は、この辺で。