町田秀樹(著)『「路地裏」の経営学 』アスペクトです。4757212216
目次
1 ホンダクリオ新神奈川(自動車販売業)
2 ピーアーク(パチンコ業)
3 ザ・ウィンザーホテル洞爺(ホテル業)
4 プリズミック(不動産業)
5 アキュレイト(精密機器製造業)
6 メディカル・プリンシプル(医師人材紹介業)
7 第三春美鮨(寿司店)
8 民謡ライブまさかやぁ~(居酒屋)
◆業界の非常識を常識に変え新しいビジネスモデルだけを創造する
パチンコ業界の異端児企業の野望
「なんだかんだ言っても結局は出玉。よけいなことをしても客は喜ばない。トイレを
きれいにするくらいなら、ネオンにカネをかけろというわけです。業界全体が、
売上げを上げるには射幸心を煽り、利益を上げるには釘をしめればいいという短絡的で
刹那的な利益志向に終始していたんです」
「パチンコ業界の社会的な評価が低かったのは、この業界で働く人の意識やお客様への
対応などに問題があったためだと気づいたんです。新たな業態創造には、
レジャー・サービス業として『人を育て、人に学び、人に育てられる企業づくり』
をめざす必要がると思ったんです」
◆まだ見ぬ恋人を探せ
◎「主婦のためのパチンコ教室」
「言ってみれば、まだ見ぬ恋人を探すようなものです。その恋人が目の前をウロウロ
しているのに『なんで興味がないの?』『なんで嫌いなの?』と声をかけないで
いられようかというわけです」
◎カウンターやトイレが、店の奥にあるのもパチンコ店の常識だった。
「この業界の常識では、お客様以外の人が入って来ないようにとトイレを店のいちばん
奥につくる。でも、もし、店頭にトイレがあったら、トレイを借りるために入った人が、
『ついでに遊んでいこう』と思うかもしれない」と考え、店頭にトイレを作った。
「リピート客に支えられるパチンコ店は、リピート客なしの繁栄はありえない。
パチンコの粗利益率が13~15%として、1000円使っていただいたら、
130~150円の利益が得られる。この利益に値するサービスを提供できなければ、
お客様に満足していただけないし、二度と来店していただけないかもしれない。」
◆公私混同せよ
◎ウィンザーホテルの成功は、ES(従業員満足度)を重視しているからにほかならない。
「私的なこと、とくに家庭に関して悩みがあったら、それが勤務中の態度に表れる。
心からの笑顔は、仕事でも家庭でも悩みがあっては出てこない。・・・」
★ホンダクリオ新神奈川の相澤社長だけは、著書を読んだことがありましたが、
他の7人は知らない方ばかりでした。
また、居酒屋さんやすし屋もあるので、経営コンサルタントとどう結びつくのかとも
思いますが、
それはそれで、学びがありました。
一粒で8度おいしい、という点で、お薦めです。
本日は、この辺で。