成毛真(著)「成毛真のマーケティング辻説法 日経ビジネス人文庫」日本経済新聞社です。
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目次
第1講 利益を生み出しているのは誰?
第2講 マーケティングは楽しい戦争だ
第3講 時間を無駄遣いさせよう
第4講 隠れ中間層を探せ
第5講 魔法とファンタジーに注目しよう
第6講 ITとカネとアタマは使いよう
第7講 いま、「フツーの生活」が新鮮
◆「がんばる」よりもマーケティングを
◆「イエスマン集団」はマーケティングに向かない
◆戦争論を読もう
◎ビジネスと戦争
「マーケティングをいかに学ぶか。私が薦めたいのは、アメリカのマイクロソフト幹部も
愛読している戦争論の研究だ。」
◆戦略と戦術を区別しよう
『「戦略(ストラテジー)」と「戦術(タクティクス)」の峻別だ。一言でいえば、
競争相手が誰で、どの段階で相手に「勝った」とするかを判定するためのものが
戦略。どうやって売るか、価格をいくらにするかという話が「戦術」だ。』
◆二正面作戦はやめよう
◎まともな会社はやっていない
◆いまも使える「背水の陣」
◎全社一丸で盛り返す
◆二番手企業は一点突破
◆先行企業のお客の不満から学ぶ
◆「他人のふんどし」を使え
◎ウィンドウズ95、成功の秘密
「まずトヨタを落とせ・・・」
◆市場は小さくとらえよ
◎限定された市場でナンバーワンを目指せ
「ここまで見てきた『標準を握る』戦い方をするには、できれば、シェアの
6割を占有したいところ。そのうえで残り四割のライバルとのケンカに
突入すれば、極めて有利な戦いを展開できる」
◆時間を損したと思いたくない消費者心理
◆レオン商法に学ぶ
◎読者、実は真面目男
「私が思うに、レオンを買い、それを参考に服をせっせと購入している男性たち
(私もその一人なのだが)は、実はそれほどモテてはいない。・・・」
★2002年6月刊行の本の文庫版なので、情報としては、やや古いところもあるかもしれませんが、
私にとっては、その切り口といい、けっこう新鮮でした。
また、マイクロソフトが一番勢いよく伸びていたときの日本社長をされていただけあって、
経験がモノを言わせているというか、単なる、経営戦略ひとつでも、
どこかで聞いた話ではあるのですが、
説得力が違います。
それと、2ちゃんねるでの「電車男」の話題に絡めて、
「ヌルポ」などの語源を紹介しています。
さすが、もとIT系のトップなんて関心させられますが、
それと文化論を結びつけるあたりが、並みの経営者とは、頭の中身が違うと感じさせられます。
値段も手頃ですので、本屋で見つけられたら、ぜひ、どうぞ。
本日は、この辺で。