3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密” 野口嘉則

書評

『3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密” (単行本(ソフトカバー)) 』野口嘉則(著)
出版社: ビジネス社 (2008/5/13) ISBN-10: 4828414312

◆こんなとき、真の成功者だったら、どのように考えるのだろう?

 『 すべては成功法則のおかげだ、と信じてきた。しかし、その確信が今、脆くも
  崩れようとしている。成功法則にも賞味期限があるのか?それとも人生には、成功法則が
  効力を発揮しない場面もあるのか?あるいは、僕のやり方になにか間違いがあったのだ
  ろうか?』

 『 僕は抑えられなくなった。
  「お前、誰のおかげてこんないいマンションに住めていると思ってんだ!俺がこんなに
  頑張ってお前たちを養っているのに、感謝もできないのか!経営者の妻として失格だぞ!」
   僕の言葉に、奈々子は顔を引きつらせた。
  「あなただって・・・・智也のことで私が悩んでても、まるで他人事だよね。偉そうに
  アドバイスするばっかりで、一緒に悩んでくれたことなんてないじゃない!私の気持ちを
  わかってくれたことなんてないじゃやない!」
   奈々子の目に涙があふれてきて、すぐにそれは嗚咽に変わった。その姿を見て、僕は
  戦意喪失した。奈々子に対する怒りが完全に消えたわけではないが、それ以上に、自分の
  吐いた言葉を後悔した。奈々子がうつ病になってしまったのは、僕のせいでもあるのだ。』

 『「今、何時だと思ってるんだ!」
   智也は驚いて振り向いたが、屈託のない笑顔で聞いてきた。
  「あっ、お父さん。ねえ、今日はもう少し遅くまで起きていていい?」
   僕は湧いてくる怒りを抑えられなかった。
  「お前は[おやすみ]って言っておきながら、いつもこうして部屋で夜更かしをしてたのか?
  こんな時間まで起きているから、朝起きられないんだ。いいか智也、朝起きられないからって、
  そんなのは学校へ行けない理由にはならないからな。お父さんは、そんなダメな子は嫌いだ!」
   智也の目に涙が浮かんできた。・・・・・言いすぎてしまった。僕は後悔し始めていたが、
  次にどんな言葉を言うべきかわからなかった。』

 『 老人は僕をなだめるように二度、三度うなずき、こう言った。
  「人生に問題やピンチはつきものじゃ。そして、それらに出合ったときにどう生きるかで、
  人生は大きく左右される。そんなふうに混乱しているようでは、ますます事態を悪化させ
  かねんぞ」』

 『「焦らなくてもよい。人生における大切なメッセージというものは、最善のタイミングで
  与えられるものじゃ。・・・・さて、話を戻そう。君の中にぶれない中心軸を作るには、
  [人生最も望んでいるもの]つまり[君にとって本当の幸せとはなにか]を明確にする必要が
  ある。まずは、そのための話をしよう」』

★相変わらず、一気に読まされる、実力派の作家が書く、小説です。
 非常にユニークな老人のアドバイスが、
 自分自身の人生についても、考えさせられます。

 まさに、時空を超えて、
 我を忘れる、ひとときを味わいました。

本日は、この辺で。

編集後記

わたしは、朝、通勤の目的地の駅に着くと、

ダッシュで、競争している人がいます。

そのライバルは、同世代くらいの女性なんです。

階段を駆け上がり、長~い、エレベーターをも駆け上がっていきます。

いつも、階段までは私がリードしていて、エレベーターで彼女に抜かれます。

なんて素敵な人だろうと思います。

よっぽど、楽しい会社で、楽しい仕事についているのでしょうか。

何十人いえ、何百人と降りるなか(上下線に同時に列車が到着します)、

会社に向かって駆けて行く人は、他にいません。

念のため、申し上げますが、とてもとても、遅刻ギリギリという時間ではない

早朝のお話です(笑)。