『航空運賃のカラクリ―半額チケットでなぜ儲かるのか』杉浦 一機 (著)
出版社: 中央書院 (2006/12) ISBN-13: 978-4887321724
目次
第1章 運賃を巡る素朴な疑問
第2章 買い方でこんなに違う価格(国内線)
第3章 正規運賃を買うほうが珍しい(国際線)
第4章 なぜ半額チケットが出現するようになったのか
第5章 航空運賃のカラクリ
第6章 航空運賃に、もの申す
第7章 エアラインに、もの申す
◆盆暮れの運賃は高いのか
◆予約過剰はどのように解決するのか
◆出張時のマイルは誰のもの? P-59
『 「会社の業務出張で獲得したマイルは誰のものか」の議論はまだ燻っている。最初の問題提起は
93年に日本のエアラインがマイレージプログラムを導入した直後に巻き起こった。
海外出張の多い商社では「余禄の大きさ」が話題になり、三井物産は早々と「出張で得た無料
航空券は会社に帰属する」との規程を設けた。理由は、「会社の経費で購入した航空運賃の、
値引き同様の特典は会社に帰属する」との判断だった。
しかし、エアラインは「個人運賃による輸送契約はエアラインが個人と結ぶもの」という建前
から、「契約内容の行使に企業が優先的権利を持つことは認められない」との見解だった。
また、利用企業でも法的に検討すると、「マイレージは旅行に伴うサービスの一種と認められ、
機内で飲むワインや無料の送迎ハイヤーやリムジンバスの使用は許されるのに、マイルだけを
取り上げる根拠に乏しい」との判断から、マイルは利用する個人に帰属するとの判断が大勢と
なった。これを受けた三菱商事は、96年に「出張で取得したマイルの特典は次の出張で使うように」
との通知を出し、三井物産は97年に規程を廃止している。
また、特典の価値が大きいことから、社員の間で不公平感が高まることを心配する企業も多い。
ホンダは特典を辞退するよう社員に指示しているものの、対応は事実上個人任せになっている。
一方、官庁では「公費で主張した余禄を職員が個人で・・・』
◆搭乗のタイミング
◆買うタイミング
◆買い方によるメリット
◆高い正規運賃のメリットは?
◆世界一周運賃は割安の34万円
◆機内での食事や飲み物を有料化?
◆運賃体系を一変させた「複数運賃」
◆採算はフライト単位で管理(P-130
◆メジャーのコスト削減はハブ空港とCRS
◆LCCが低コストと高い生産性で躍進
★飛行機のマイレージに限らず、ヨドバシやビッグなどの、量販店などのポイントサービスを
経理上の仕訳でどう反映させるか?あるいは、不正がないか、社員間で不平等にならないかなど、
問題は多いです。
最近は、ANAなどでオフィス用品に交換できるプログラムを始めたそうです。
ただ、本書では、それを一括管理する仕事が新たに発生するわけで・・・と、
分析してます。
スミマセン、どんな方に参考になる本かは、検討もつきません。
本日は、この辺で。