本田静六『私の財産告白』
実業之日本社 ; ISBN: 440839582X ; 新装版 版 (2005/07/10)
目次
私の財産告白
一、貧乏征伐と本多式貯金法
二、金の貯め方・殖やし方
三、最も難しい財産の処分法
四、金と世渡り
五、これからの投資鉄則)
私の体験社会学
一、儲かるとき・儲からぬとき
二、儲ける人・儲けさせる人
三、人間的サラリーマン訓
四、人を使うには・人に使われるには
五、平凡人の成功法
◆本田式「四分の一」貯金
『あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は
全部貯金して、通常収入増加の基に織り込む」法である。』
『・・辛抱しさえすればだんだん天引き残余が増してくるのである。しかも私の場合、私と同じ
くらいの家族を抱え、現に三十円の収入で生活をしている人々も多かったので、
私はただ生活の出発を一段下げた処から始めるとさえ考えればよろしかったのである。・・・』
◆月給と利子の共稼ぎ
『人間の一生をみるに、だれでも早いか晩いか、一度は必ず貧乏を体験すべきものである。
つまり物によって心を苦しまされるのである。これは私どもの長年の経験から生まれた結論である。
子供のとき、若い頃に贅沢に育った人は必ず貧乏する。その反対に、早く貧乏を体験した人は
必ずあとがよくなる。・・・』
◆金儲けは果たしてケシカラヌか
『・・これはことに、日本人の間に昔からあったわるい癖で、いわゆる武士は食わねど高楊枝といった
封建思想の余弊である。・・』
◆アルバイトの産物
『勤労生活者が金を作るのは、単なる消費面の節約といった消極策ばかりでは十分でない。
本職に差し支えない限り、否本職のたしになり、勉強になる事柄を選んで、
本職以外のアルバイトにつとめることである。』
◆本田式株式投資法─の要領
『二割利食い、十割益半分手放し』
『好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返す』
◆自我と財産家の悲哀
◆二杯の天丼はうまく食えぬ
◆一新された新人生観
「人生即努力、努力即幸福」
◆「四分の一奉仕」と社会的財産税
◆恐るべき被害妄想
◆失敗は人生の必須科目だ
★本田静六先生の本は、2冊目です。
重なるお話もでてきますが、それでも、人生の教訓となる点も、たくさんありました。
とりわけ、
貯金の重要性と種銭(大切な雪だるまの芯)を作ることは、
私の、今からの、人生でも、間に合いそうです(笑)。
しかも、
金持ちになったあとの、財産の有効活用の仕方や、
手放し方まで、講釈されています。
完璧です。
二杯の天丼は、うまくない、という話は、
二倍金持ちになったら、二倍幸せになるわけではない、というたとえです。
深いです。
本日は、この辺で。
編集後記
楽しいイベントが盛りだくさんでした。
入園式のほうはと言うと、
ムスメがしっかり先生のほうを見て話を聴いている姿を見て、
どう考えても、自分が小さかったときより、しっかりしてそうだと、感心しました。
それでも、
返り際の挨拶で、
『椅子を机に入れて、気をつけ、ぴっ』
というところで、
『ぶーちゃん、椅子だ、イス~』
思わず、ムスメに叫んでいました!
(やや、親バカが入ってしまいました)