中央監査法人事業開発部「資本政策の考え方と実行の手順」中経出版、¥2400-です。
目次
パート1 一連の規制緩和が資本政策に与える影響を探ろう
パート2 今後、新規上場のための資本政策をどう考えればよいのか
パート3 新規上場に向けた事業計画の作り方
パート4 安定株主対策をどのように考えればよいのか
パート5 資本政策はこのように策定しよう
パート6 資本政策実行時の目標と手段を知っておこう
パート7 資本政策における税務上の取扱いを知っておこう
パート8 ケーススタディで確認しておこう
◆株式の流動性を意図した一投資単位50万円未満の要請
「上場会社は、投資単位が50万円未満となるような株式分割または1単元のくくり直しによる
投資単位の引き下げに努めるものとする」ことを上場規定等に明示しました。
◆第三者割当増資等の公開前規制緩和のポイントをおさえておこう
◎昭和63年に、いわゆるリクルート事件が発覚しました。リクルート社は子会社である
リクルートコスモス社が株式公開を行なうに際して、公開前株式の不公正な取引を行なったとして問題となりました。
ここで不公正な取引として指摘されたのは、政治家等の特定の者が公開前のリクルートコスモス株式を低廉な価額で
譲り受け、公開後にこれを売却して大きな値上がり益を享受したのは不正ではないか。などの指摘です。
◎第三者割当増資禁止期間の規制緩和
◎転換社債等潜在株の規制緩和
◎株券の継続預託義務の廃止
◆資本政策とは、そもそも何かを考えよう
◎公開前の資本政策の主な課題
①資金調達(公開前、公開時)
②公開後の状況を想定した安定株主対策
③公開後の状況を想定した事業継承対策
◎公開後の資本政策の主な課題
①資金調達
②株主への利益還元(自社株取得)
③流動性(株式売買出来高の増加策)
◎資本政策は、成長戦略の具体化である
新株発行による資金調達のつど、外部株主持分比率が高まる
↓
コーポレートガバナンスを重視した経営が要求されるようになる
◆金庫株(自己株式取得)解禁により今まで以上に資金重要にあった公募増資が求められる
◆関係会社整備の資本政策に与える影響を知ろう
◆事業計画とは何かを確実におさえておこう
◎中期事業計画
経営理念
↓
経営方針
↓
経営目標
↓
(中期)経営計画
◆予算管理制度を導入しよう
① 月次・四半期・年度の予算編成(利益計画を利用)
② 月次・四半期・年度の実績の集計
③ 予算と実績の対比による両者の差異の把握
④ 差異の原因分析
⑤ ③④の取締役会への報告及び対応策の検討
⑥ 予算の見直し
◆オーナーが維持を目指す持ち株比率の目安は?
◎オーナー一族で1/2超
◎安定株主を含めて2/3超
◆インセンティブ制度は、業績向上のための動機づけ
◎ストックオプション制度とは
◎従業員持ち株制度はここに注意しよう
◆ベンチャーキャピタルとどのようにつきあうか
◆目標項目(持ち株比率・所要資金調達額等)を定めよう
◆オーナー創業者利潤の確保と事業継承
◆役員、従業員のインセンティブプランを立てる
◆公開後の利益見込みを決定しよう
◆事業継承を考慮した資本製作-財産保全会社の活用
◆キャピタルゲイン課税を知っておく
★後半のインセンティブ制度以下が、公開を検討される企業にとっては参考になると思われます。実務的には監査法人の監査を
受けたり、証券会社を選定するなどがあるのでしょうが、読後の感想としては、想像以上に事前から、株主構成や
1株価格などを検討しておく必要があるなと感じました。
上場を検討するハードは、マザーズなどの誕生で非常に中小企業にとっても身近な存在となりました。
また良い本があれば、ご紹介したいと思います。
本日は、この辺で。
編集後記
昨日は、とても嬉しい出来事がありました。
私の人生の恩人にご挨拶できました。
私が新入社員で入った当時、所長だったその方は、今では出世され支店長となられていました。
転職して8年ぶりの突然の訪問なので、いらっしゃっても、私のことを覚えてくれているか不安だったのですが、
ご多忙な中、たっぷり時間を割いて頂いて、本当に懐かしくも楽しいひと時が過ごせました。
お話の中で、以前営業所で一緒に働いていた先輩の方々の近況をお伺いすると、
皆さんご活躍されていて、中には会計士になった人までいて、びっくりしました。
人材バンクとでも言いますか、その支店長が指導した人すべてが、一流の社会人になっています。
私も、負けてはいられないと、心新たに決意しました。
★先日、保険の紹介をしたところ、知り合いが調度検討しているとお話があり、私の信頼する保険の営業マンの方を
ご紹介することができました。
★もし住宅や賃貸アパートの建築などをご検討されている方で、信頼できる営業マンを紹介して欲しいという方が
いらっしゃれば、是非ご一報下さい。